宝塚花組 永久輝せあ主演「冬霞の巴里」開幕「力を合わせて頑張りたい」
宝塚歌劇団花組スターの永久輝せあ主演の「冬霞の巴里」が25日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕した。
新人公演主演4回、バウホール主演2回の永久輝の満を持しての初東上作品。ギリシア悲劇「オレステイア」をモチーフに、19世紀のパリを舞台とした復讐劇。父を殺された永久輝演じるオクターヴが、姉のアンブル(星空美咲)と共に母と叔父に復讐を誓う。だが単純な正義と悪ではなく、人間誰しも抱えている暗部が暴き出される。
永久輝は復讐に燃える青年を演じるが、内に秘めた抑えた部分と、感情の爆発との対比が見事。復讐という怨念が、まとわりつくような湿度も感じさせた。姉役の星空とは8学年差あるが、2人のシーンでは姉に甘え、弟ゆえのわがままさも感じさせた。前日に行われたゲネプロでは「みんなで力を合わせて、元気に千秋楽まで頑張りたいと思います」と語っていた。また星空も研4ながら抑えた演技で、永久輝に応えた。
謎の男ヴァランタン役の聖乃あすかは、正体不明で、世紀末を感じさせる破壊的な役どころを熱演。眉のけが跡などリアルなメークも、複雑な過去を感じさせる。永久輝との2ショットは、まさに美の暴力ともいうべき圧倒的なパワーを見せた。
また専科の紫門ゆりやが母クロエで女役に挑戦。男役らしい押し出しの強さで、オクターブ姉弟に立ちふさがった。これまで明るい役どころの多かった飛龍つかさも一転、黒い役で脇を締めた。
指田珠子氏は、細部にわたるまでこだわりの演出。各人物像はもちろん、パリの下町の人物のメークやマーブリングの衣装など、随所に破滅の中に耽美を感じさせた。
4月2日まで。東京建物 Brillia HALLは4月8日~14日。
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