元Ｃ－Ｃ－Ｂのドラムでボーカルの笠浩二さんが脳梗塞で死去したことを受け、元Ｃ－Ｃ－Ｂでミュージシャンの関口誠人（６３）が１８日、都内でライブ終演後に取材に応じた。

　訃報をネットニュースで知った関口は「今朝絶句してしまいました」と悲痛な表情。昼すぎに「今は言葉なしです」とツイートしていた関口。笠さんへの思いを問われると、約１０秒間の沈黙の後、ゆっくり口を開き「会いに行けなくてごめんと、まず謝りたい。新宿で年に１度やっているライブに行けなかったけど、無理やりでも行けば良かった」と言葉を絞り出した。

　突き抜けるようなハイトーンにカラフルなヘアスタイルで人気者だった笠さん。素顔について「みなさんが持たれる印象は一番明るくて派手でＣ－Ｃ－Ｂのアイコンみたいな感じだったと思うんですけど、実はかわいらしく見えて一番男らしい奴で。みんなを引っ張って行く人ですね」と述懐。音楽史における笠さんの存在を「新しいことを作り上げていって、どこかで普遍的なことを含んでいる」と天国に旅立った仲間へ賛辞の言葉を贈った。

　一番の思い出は、ＴＢＳ系で放送されていた大人気歌番組「ザ・ベストテン」に出演した時の舞台裏。「昨日おとといのことのように、ベストテンの回転扉の裏ではしゃいでいたことを覚えている。『来ちゃったじゃん、ベストテン！』『テレビでゴールデンタイムだぜ』って」と楽しかった思い出がよみがえる。２００８年に再結成した時を振り返って「揉め事もあったけど、うれしかったこともあります。３人だけどそろってよかったね」としみじみと語った。

　関口はＣ－Ｃ－Ｂにデビュー当時から在籍し、８７年に脱退。０８年に再結成ライブに参加している。