韓国ガールズオーディション 対象年齢に批判の声止まず 制作会社が報告会を開く事態に
韓国放送局・MBNが最近「グローバル初・15歳以下のK-POP神童発掘プロジェクト」と銘打ち、ガールズグループオーディション番組「UNDER15」の開催を発表したが、ネット上で「グルーミングではないか」などと物議をかもし、制作会社のクレアスタジオが緊急制作報告会を開いたと25日、現地メディアのNews1などが報じた。
報告会には同社のソ・ヘジン代表、ファン・イニョン共同代表、プロデューサーのヨン・ソクイン氏が出席したという。
ファン共同代表は「ご心配をおかけして申し訳ない」と謝罪し「事実ではないことが、拡散されている状況を解決するため、この場を設けた」と説明した。
「UNDER15」は番組制作の予告後、公式インスタグラムアカウントを開設。オーディション参加者が公開されると、その低年齢化に「児童の性商品化」と批判が殺到した。さらに、同年代らしくない濃いメイクに、肩や鎖骨などが露出した衣装を着用していることにも、不安の声が相次いだという。
MBNは「社会角界の憂慮を、重く受け止めている」と伝え、番組細部の内容・放送可否などを全面的に見直すと発表。参加者の意思・保護者の同意を確認し、未成年者を保護する収録を行うと強調したが世間の同意が得られず、制作報告会を開く事態へと発展した。
ソ・ヘジン代表は、さまざまな声に釈明しながらも「9歳の女の子を性売買、性的なものとして語ることに、とても驚いた」と、世間の声に反発。ファン共同代表も「『性商品化だ』というフレームがつけられ、語られること自体が、子どもたちに傷を与える可能性がある」と付け加えた。
その上で、「制作スタッフが、100%視聴者の心を予期することはできず、論争の発生時に迅速に対処し改善することが最善だと思う」とし、「制作内容に未熟な点がないか、熟考する良い機会になった」と伝えた。
今回の事態は、放送コンテンツ制作時の社会的責任と、倫理的基準に対する警鐘を鳴らすきっかけとなっていると、現地メディアは伝えている。
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