俳優・坂上忍（５７）が１７日に日本テレビ系で放送された「しゃべくり００７」に出演。母・淳子さん（８４）との親子の絆が明かされた。

　２歳８か月で子役デビューし、芸能生活５５年。本当は中学卒業と同時に役者をやめようと考えていたというが、「（オヤジの借金を）返さないといけないから、返すまで、っていう約束で。それで大手の劇団やめて、個人事務所にしたの」と返済のために、芸能界をやめることができず、それまで所属していた劇団をやめ、１４歳で個人事務所を設立したことを振り返った。

　出版社などを経営していた父親は、連帯保証人になり、「億近い借金」を抱えて「逃げちゃった」。中学の時で、取り立て屋が自宅にまで来ていたという。

　坂上は「（父が）逃げちゃった、トンズラしちゃったんで、当時は母親が『あの人が逃げたから私が返さなきゃ』って。刺繍の内職やって、スナックやって、スナック終わったらスーパーで値札貼りやって…」と父が残した借金返済のため、母が３つの仕事を掛け持ちし、懸命に育ててくれたことを明かした。

　母・淳子さんは番組に「親が何してんだ、って思われない子に育てたから怒ったこともあったけど、子供の頃から言わなくても感じる、繊細で敏感な子でした」「千葉に一緒に住もうと言ってくれたけど、ずっと住んでる西荻窪がいいと断った私ですが、嬉しかったです」「言葉は無愛想だけど優しい忍」などとメッセージを寄せた。