人気グループのＡぇ！ｇｒｏｕｐが３０日、横浜市の横浜アリーナで全国アリーナツアー「ＬＩＶＥ　ＴＯＵＲ　２０２５　Ｄ．Ｎ．Ａ」の神奈川公演最終日を迎えた。昨年５月のデビューから約１年。２月２８日の大阪公演を皮切りに、１ｓｔアルバム「Ｄ．Ｎ．Ａ」を引っさげての全国７都市３０公演を巡るツアーは、この日熱唱した全２７曲がグループ名義となる初の“オリジナルツアー”。また、ライブ中には６月１８日に３ｒｄシングルのリリースも発表した。

　細胞一つ一つを震わせる、全身全霊のステージだった。デビュー曲の「《Ａ》ＢＥＧＩＮＮＩＮＧ」から開幕。続く「Ｆｉｒｅｂｉｒｄ」の曲中、末澤誠也（３０）の「行くぜ！横浜！！」のかけ声とともに５人が花道をダッシュ。２ｎｄシングル「Ｇｏｔｔａ　Ｂｅ」、バンドセッションの「咆哮」など多彩な魅力を披露。本編ラストはアルバムのリード曲「Ｈｅｌｌｏ」で締めくくるなど、躍動感と引き出しの多さを見せる舞台を届けた。

　２０１９年の結成から６年を迎え、道頓堀を“ジャック”してのデビューから約１年。１ｓｔアルバムを引っさげて、初めてグループオリジナル曲のみで構成されたライブとなった。小島健（２５）が「最初は不安な部分もありましたが、１公演目で自信につながった」と手応えを口にすれば、草間リチャード敬太（２９）は「自分たちの楽曲だけで作り上げるファンとの空間ができることがすごく感慨深い」としみじみと語った。

　公演を重ねる度、抱いていた自信は実感を伴う確信へと変わる。正門良規（２８）は「誰もが知っている先輩方の楽曲のパワーをあらためて感じつつも、自分たちも負けていないのでは？という自信を日々ファンのみなさまからいただいている」。今ツアーの演出、構成、衣装を担当した末澤は「今までＡぇ！ｇｒｏｕｐがやってこなかった演出が、盛りだくさんに詰め込まれているかなと思います」と胸を張った。ＭＣパートでは新曲「Ｃｈａｍｅｌｅｏｎ」のリリースを発表。満員のアリーナは大歓声に包まれた。

　佐野晶哉（２３）は「５人で愛情を込めて作ったアルバムを、ファンのみんなが愛してくれていると実感できるライブ」と感謝を口にした。待ち望んだデビューはさらなる一歩への通過点。伸びしろだらけのＡぇ！ｇｒｏｕｐは、ファンとともにさらなる高みへと歩みを進める。

　◆Ａぇ！ｇｒｏｕｐ　２０１９年２月結成。ＳＵＰＥＲ　ＥＩＧＨＴ・横山裕が企画・演出の舞台「僕らＡぇ！ｇｒｏｕｐって言いますねん」、２３年の全国ツアーなど精力的に活動。２４年３月１６日のコンサート中にデビュー発表。同５月１５日に「《Ａ》ＢＥＧＩＮＮＩＮＧ」でＣＤデビューを果たし、同１０月９日には２ｎｄシングル「Ｇｏｔｔａ　Ｂｅ」をリリース。２５年２月１８日には１ｓｔアルバム「Ｄ．Ｎ．Ａ」をリリースした。