俳優の綾野剛（４３）が、三池崇史監督の映画「でっちあげ　～殺人教師と呼ばれた男」（６月２７日全国公開）で主演を務めることが１日、分かった。

　２００３年、全国に衝撃を与えた事件を追った名ルポルタージュがスクリーンで描かれる。２０年前、日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件。報道をきっかけに担当教諭は「史上最悪の殺人教師」と呼ばれ、停職処分になる。そして児童側との民事裁判へと発展するが、法廷は教諭の完全否認から幕を開ける。

　綾野が演じるのは主人公の教諭・薮下誠一。マスコミの標的となった薮下の日常が壊れていく様を、心臓を締め付けるかのような不協和音とともに描く。三池作品の出演は２００９年「クローズ　ＺＥＲＯ２」以来となる綾野は「エンタメとルポルタージュの共存、共演者と芝居の総当たり戦。毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ、各部署のとてつもない胆力。三池崇史監督の祈りを道標に、ただただ魅了された現場でした」と、１６年ぶりとなる三池組での日々を振り返った。

　綾野の脇を固める俳優陣も超豪華。児童の母親に柴咲コウ。事件を嗅ぎつける週刊誌記者に亀梨和也。さらに木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫ら実力派キャストが集結する。