フジテレビの系列局である関西テレビ・大多亮社長（６６）が４日、大阪市内の同社で会見を開き、社長辞任を発表した。同日に行われた臨時取締役会で承認された。元タレントの中居正広氏（５２）と元フジテレビアナウンサーの被害女性Ａさんのトラブルが起きた際には専務だった大多氏は、フジテレビの港浩一社長、嘉納修治会長に続き、一連の騒動に対する引責の形での辞任。会見では、改めて中居氏への強い憤りを表した。

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　大多氏は今年１月２３日に同局で会見を開き、問題について初めて口を開いた。オープンな形式でテレビカメラ６台、２７社４８人の報道陣の前で、２時間１０分にわたり説明を行った。

　トラブル発生時にフジテレビの専務取締役だった大多氏。編成部門の責任を担う立場だったにもかかわらず「だれかｔｏなかい」など中居氏の出演番組を終了させなかったことについて「打ち切りという動きが彼女にどういう影響が与えるか考えた。中居氏を守ろうという意識はなかった」と、中居氏側への忖度を完全否定した。

　情報は女性を守ることを最優先に、限られた人数のみで共有していたことも明かした。結果として女性Ａが退職の選択を余儀なくされたことについて「彼女を守るためにやったことが、中居氏を守ったように見えたかもしれない。もっとやりようがあったのではないか」と後悔の念もにじませた。

　会見では中居氏に対する思いも吐露。「怒りを覚えているか？」と問われると「そう捉えてもらって結構です」と憤りを隠さなかった。