ＮＨＫは７日、京都府内で行っていたドラマの撮影現場で事故が発生し、俳優１人が鼓膜を損傷するケガを負っていたことを発表した。

　ＮＨＫは公式サイトで「ドラマ撮影現場での事故について」として文書を掲載。今月２日午後７時４０分ごろ、京都府の京丹波町のロケーション施設で、８月に放送予定のＮＨＫスペシャル　終戦８０年ドラマ「シミュレーション～昭和１６年夏の敗戦～」の撮影中、戦場シーンで準備していた音と煙を出すための火薬を使った装置が、撮影前に誤作動したと明らかにした。

　撮影現場の安全管理を担当していた制作会社・リキプロジェクトによると、周辺にいたアクション専門の出演者５人が耳鳴りなどの症状を訴えて病院で診察を受け、１人が左耳の鼓膜の一部を損傷したという。同局は「撮影現場での安全管理を徹底し、再発防止に努めてまいります」とコメントを発表した。

　撮影していた「シミュレーション～昭和１６年夏の敗戦～」は、元東京都知事の猪瀬直樹参院議員（７８）によるノンフィクション作品「昭和１６年夏の敗戦」を原案としたドラマ。俳優・池松壮亮（３４）が主演を務めている。