ミキ熱弁 劇場で披露する漫才のこだわり「テレビとかでやったネタはやらない」47都道府県制覇ツアーを今年で完走

 全国ツアーをアピールするミキの亜生(左)と昴生
 全国ツアーをアピールするミキの亜生(左)と昴生
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 兄弟コンビ・ミキがこのほど、都内で行われた、11都市巡る全国ツアー「ミキ漫2025 全国ツアー」(5月5日、東京・有楽町よみうりホールで開幕)の取材会に出席。「生で見てほしい」という漫才への並々ならぬ熱い思いを2人そろって口にした。

 47都道府県制覇を目標に18年から始まった2人のライフワークとも言える公演。今回でその日本一周計画も完遂する。

 8~10本ほどの今年できた新作ネタだけを披露する予定で、昴生は「劇場で見せる漫才」へのこだわりとともに、漫才師としての自らのポリシーも明かした。

 「1回テレビとかYouTubeでやったら劇場で(そのネタは)もうやらない。僕らは劇場の人のためというか、お金払ってきてくれるお客さんをほんまに大事にしてるんで、その人らのためだけの漫才がある。その場限りの賞味期限の早い漫才を楽しんでほしい」

 ネタ制作は毎度、翌年の「ミキ漫」のためだけに行っているという力の入れ具合。昴生は「うわどうしよ、言おうかな」と前置きして「これが漫才だって言うのを見せたい」と意気込んだ。

 亜生から「きっつー。他が漫才じゃないと?」と反応されるも、「他が漫才じゃないとかはないですけど、他のはニセモン」と強気にボケつつ、「僕らはほんまに上方漫才背負ってやってるって気持ちがすごい大きいので、新しい事するのも大事だけど、伝統も大事にしながらやるみたいなこともテーマの一つ」と力を込めた。

 コロナによる中断時期はあったものの「ミキ漫」がすっかり生活リズムにもなっているという。

 今回で47都道府県は制覇するが、昴生は「何周とかこだわらずやれたらうれしい」とし、亜生も「人がやってない所が良い」と未開拓地でのネタ披露に意欲を見せた。

 漫才師という職業の意義も自覚している。

 昴生は「漫才を寄席でやって、寄席でも新しいことにチャレンジして、新ネタをやっていくっていうのが僕らの職業であり、それが本当の漫才師だなと思うので、これからも漫才師である以上、続けていきたい」宣言。これからも全国に笑いを届けることを誓った。

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