桂吉弥 亡き師匠吉朝さんが最後にかけた「弱法師」を独演会で、「親子の情を重たくならないいように」

 落語家の桂吉弥(54)が5月11、12日に独演会をサンケイホールブリーゼ(大阪市)で開くにあたり、16日に大阪市内で取材会を開き、2005年に亡くなった師匠の桂吉朝さん、2015年に亡くなった大師匠の桂米朝さんへの思いを語った。

 吉弥は、吉朝さんが最後の高座でかけた「弱法師(よろぼし)」を11日に披露する。能や浄瑠璃にもなっており、父に家を追われてやがて盲目となった息子が父と再会するという噺。吉弥は「弱法師をやると仲間内からも『大作をやるのか』という反応がある。米朝師匠が常々言っていたのが『落語は聞いている人のもの』。それを忘れず、親子の情を重たくならないように表現したい」と表情を引き締めた。

 吉朝さんの最後の高座は弟子が7人いるなかで自分だけが見ることができなかった。仕事が入ったためだった。吉朝さんは高座から間もなく亡くなり、吉弥は「しばらくは(吉朝さんの音源を)聞くことができなかった」という。

 大師匠の米朝さんが亡くなって10年。「米朝師匠をすごい意識する。米朝師匠のネタを一門で引き継いでいきたい」と一門の今後にも思いをはせた。12日に「百年目」を披露する。

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