学歴疑惑の伊東市長が職員集め謝罪 約5分 前日会見の内容を淡々と 市に苦情電話1000件超殺到、取材に職員「ほとんどが苦情」

 学歴詐称疑惑などが問題視され、早期の辞任を発表している静岡県伊東市の田久保真紀市長が8日、同市役所内で、同市職員に対して騒動を謝罪した。同市職員はデイリースポーツの取材に対し、問題が発覚した今月2日以降、市に寄せられた苦情電話が1000件超に上っていることを明かした。

 田久保市長はこの日午後5時ごろ、市役所の大会議室に職員を集め、自身の学歴詐称疑惑などで迷惑を掛けていることについて「申し訳ありません」などと謝罪。その上で、自身の進退については早期の辞任を、卒業証書やアルバム、卒業証明書の扱いについては静岡地検への提出を明言し、いずれも7日に行った記者会見と同じ内容を改めて説明した。職員によると、謝罪は約5分間で、田久保市長は終始淡々とした様子だったという。

 また、田久保市長の学歴詐称疑惑が発覚した今月2日以降、市には1000件を超える苦情電話が寄せられていることも明らかに。昨日の会見を受け、この日も200件ほどの電話があり、「ごくごく一部、激励の声もありますが、ほとんどは苦情」だという。電話以外にメールも寄せられているが、職員は「まださばき切れていない」とし、相当の量であることをうかがわせた。

 田久保市長は7日、会見で東洋大を除籍されていたことを改めて告白。早期に辞任し、出直し選挙に出馬することを表明した。卒業証書に関しては、上申書とともに静岡地検に提出すると説明。「調査等についての結果は、検察の捜査に全てお任せしたい」とした上で「私の中では本物であると思っております」と明言していた。

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