人気声優・早見沙織の原点は伝説のハリウッド女優「あの映画がなかったらこの道に来てなかった」 キャリア約20年も「帰り道で1人反省会」

 声優の早見沙織(34)が、映画「プレデター:バッドランド」(7日公開)でエル・ファニングが演じた上半身しかないアンドロイドのティアの日本版声優として出演する。「鬼滅の刃」や「SPY×FAMILY」といった多くの人気アニメにも出演し、今回は歴史あるシリーズの吹き替えに挑んだ。不動の人気を確立したこれまでの活動を振り返り、自身の原点や「声優」への思いを聞いた。

 透明感あるルックスと声が魅力だ。今回を含めてすでに4作以上担当したエル・ファニングの吹き替えとなった。「チャーミングな部分、かわいらしい部分、おもしろい部分だけではなく、ものすごくシリアスで重厚感のある表現も今作ではあった。エルの表現の幅を表現できたらと常に意識しました」と、こだわりを明かした。

 同作は1987年に第1作が始まり、世界中で人気を誇る伝統あるシリーズ最新作。宇宙最強の戦士プレデターが登場し、唯一無二の世界観が描かれてきた。早見は幼少期に作品を見た記憶があるといい、「親が家でプレデターの映画を見ていたのをうっすら横目に見ていたのが(同シリーズとの)初めての出会い。プレデターは怖い存在」という印象を持った。

 今作はシリーズ初となるプレデターを主人公として描く新章。その主人公・デクとともに行動をする上半身しかないアンドロイドの日本語吹き替えを早見が担った。「新しいプレデターに触れてイメージがガラッと変わった。気が付いたら感情移入していると思う」と、これまでの同シリーズとの違いを明かし「ワクワクしてお越しいただきたい」と自信をのぞかせた。

 約20年のキャリアで「鬼滅の刃」では胡蝶しのぶ役、「SPY×FAMILY」ではヨル・フォージャー役など人気作に出演し、第一線を走り続けている。「たくさんの役とご縁をいただいている」と感謝した。

 その上で「どの役も毎回新鮮な気持ちで楽しい。もちろん難しさもあって打ちのめされることもある。今でもアフレコが終わった後に帰り道で1人反省会です」と苦労も語りつつ「それでもマイクの前で表現をすること、お芝居をする時を常に楽しむことができていることが今につながっている」と活動を続けられる理由も明かした。

 声優を目指したきっかけは、池田昌子さんが吹き替えたオードリー・ヘプバーンの映画「ティファニーで朝食を」などを見たことだった。早見は「オードリー・ヘプバーンの映画で声優さんというお仕事があることを知って、おもしろいと思った。あの映画がなかったら多分この道に来てなかったかな」。中2で飛び込んだ声優の仕事は早見にとって天職だった。

 これまで多彩な役を演じてきても自身にまだまだ伸びしろを感じている。「自分でも知らなかった自分の引き出しを開けてくれるような役とご縁があったら楽しいだろうなと思う。出会いを大事に重ねていきたいと思う」。変わることのない挑戦する姿勢で声を吹き込み続ける。

 ◇早見沙織(はやみ・さおり)1991年5月29日生まれ。東京都出身。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(鶴見知利子)、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(雪ノ下雪乃)、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」(リュー・リオン)、「賭ケグルイ」(蛇喰夢子)、「聲の形」(西宮硝子)などに出演。趣味はピアノ、料理、音楽・映画鑑賞。

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