岩下志麻85歳 夫・篠田正浩さん逝去後初の公の場 この1年は「喪失感が大きくて…」と明かすも「58年間本当に幸せ」と感謝伝える
俳優の岩下志麻(85)が30日、都内で、昨年3月に94歳で亡くなった夫・篠田正浩さんの特集上映「映画監督 篠田正浩 レトロスペクティブ」でトークショーを開催。夫逝去後初の公の場に登場した。
トークで岩下は58年間の夫婦生活を振り返り「私たちの結婚生活って、映画っていう魔物を追っかけた魔物退治のような生活だったなと思いますね」と語った。
夫が亡くなってからのこの1年間は、「もう喪失感が大きくて、気力が全然なくなっちゃって、死ぬことばっかり考えてた」と告白。それでも、「ある出版社の方が、篠田と私の映画人生についての本を書く仕事をいただいて。いざやってみると、22本も篠田と映画を撮っているんですよ。だから22本もDVDを見なくちゃいけない。それでもうなんか篠田が生きているように感じて、それで少しずつ元気になった」と明かした。
最後は夫に向けて、「あなたは素晴らしい人だったっていつも仏壇に向かって言うんですけれども…あの、本当に私は優しいし思いやりある素晴らしい人間と、58年間も一緒に暮らせて本当に幸せだった。ありがとうございます」と声を詰まらせながら話していた。
篠田さんは「瀬戸内少年野球団」「少年時代」など多くの名作を手がけた戦後日本を代表する映像作家。1953年に松竹撮影所に助監督として入社し、67年に岩下とともに「表現社」を設立して結婚した。その後も「心中天網島」「はなれ瞽女おりん」など多くの作品で岩下を起用し名作を輩出。公私にわたっておしどり夫婦として添い遂げた。
