新作「八つ墓村」金田一耕助役は尾上松也 製作陣「まったく新しい金田一を作りたい!」で白羽の矢「とても驚きました」
歌舞伎俳優の尾上松也(41)が映画「八つ墓村」(9月18日公開)に主演し、名探偵・金田一耕助役に挑んだことが17日、分かった。これまで幾度も映像化されてきた探偵小説の金字塔は、1月に完全新作として映画化されることが発表され、キャストや監督が誰なのか話題となっていた。製作陣は「まったく新しい金田一耕助を作りたい!」と歌舞伎界のプリンスを指名。舞台を原作の昭和から令和へと移し、新解釈やオリジナル要素を加えた新たな金田一像に挑む。
探偵小説の巨人・横溝正史が金田一耕助を生み出してから80周年の節目に大役を任された松也は「まさか自分が金田一耕助役をやらせていただける日が来ようとは想像もしておりませんでしたので、とても驚きました」と率直に明かした。
1938年に岡山で起きた「津山三十人殺し」を下敷きに、落武者のたたりが伝わる山村での連続殺人が描かれる「八つ墓村」。今回、舞台を戦後から令和に移す大胆な設定変更を行った。
共同脚本にも名を連ねる清水崇監督は「偉大な原作、幾多の映像化、たくさんの原作ファン、金田一ファンに恐縮しつつ、覚悟して新たな『八つ墓村』、金田一像に臨みました」と説明。新解釈やオリジナル展開を盛り込み、現代にも通底する原作の「人の闇と業」に切り込んだ。
製作陣は、松也の起用について「『まったく新しい金田一耕助を作りたい!』。そう思った時、真っ先に頭に浮かんだ」とし、伝統芸能の世界にいながら歌舞伎以外のジャンルにも活躍の場を広げるプリンスに、新時代の金田一を託した。
解禁されたティザー映像では、帽子にコート姿の金田一たちが村を訪れる様子が映され、実に不気味な雰囲気。配給の松竹は77年にも「八つ墓村」を公開しており、同じロケ地で撮影された。
バトンを受け取った松也は「新たな『八つ墓村』が誕生し、今までになかった視点・演出で横溝正史先生の名作が作り上げられているかと思います。一体どんな『八つ墓村』が爆誕したのか是非是非劇場にてお確かめ下さい!」と呼びかけている。
◆77年松竹版は大ヒット 「八つ墓村」は金田一シリーズ屈指の人気作で映画3本、ドラマ7本が作られている。今作を配給する松竹も1977年に映画版を公開。語り部の辰弥を主人公として萩原健一さんが、金田一役は渥美清さんが演じた。前年の76年には石坂浩二が金田一を演じた角川映画「犬神家の一族」が大ヒット。負けじと巨額の製作費をつぎ込んだ「八つ墓村」も大成功を収め、「たたりじゃ~」のコピーが大流行した。77年版で辰弥の少年時代を演じた吉岡秀隆は、2018年からNHKドラマ版で金田一役を演じた。
