やしきたかじんさん妻・さくらさん「黙っていたら誤解されたまま何も解決しない」初の手記で「私の言葉できちんとお伝えする」

 2014年1月に64歳で死去した歌手のやしきたかじんさんの妻・やしきさくらさん(45)が初の著書「永遠と1日 『たかじんさん』との出会い、別れ、そして今」(祥伝社)を書き下ろした。

 たかじんさんの13回忌を機に、これまで沈黙を守ってきたさくらさんがなれそめや闘病、死後に待っていた苦難の人生、実の母親から虐待を受けていたことや、自殺未遂を図ったことまでも告白した。

 本の仮題は「遺書」だったという。「たかじんさんとのことを私の言葉できちんとお伝えしたい…黙っていたら誤解されたまま何も解決しない。このまま私が否定も説明もしないまま、もしかしたら死ぬかもしれないとなった時に、後悔しないよう真実が伝わるかわからないが、覚悟を決めて全て書かなくてはと思いました」と、たかじんさんとの濃密な2年間をつづった。

 たかじんさんの死後、週刊誌の記事やネットで「後妻業」などと誹謗中傷された。「裏切った人とか、手のひらを返した人はたくさんいた。私はそんなふうに過ごしたくなかった。いつか、たかじんさんに会った時に『私すごく大変だったけど、言いつけ守ったよ』って胸を張って言える。『ようやった!』って言ってもらえるかな」と、天国から見ているたかじんさんに誇れる生き方を意識してきたという。

 さくらさんは「こんなに熱くてシャイで、人に優しく、大阪のことを愛してやまない歌手がいたっていうこと、みなさんの心と頭で生かし続けてほしい。たかじんさんに限らず誰かが生きたかった今日を、私たちは今、生きられている。その一日をどんなふうに過ごしていくかっていうのを、この本をきっかけにもう一度考えてほしい」と訴える。

 たかじんさんの代表曲は「やっぱ好きやねん」だとするさくらさん。「たかじんさんと2年間、すごい濃い時間を過ごさせてもらいましたけど、いまだに伝えたいこと、言いたいことが山ほどある。一回だけでも、会わせてほしいなって思うんですよね。当たり前じゃない、伝えられることの大事さや喜び。『好きやで』や感謝を、みなさんの大事な人に伝えてほしい」と呼びかけていた。

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