英ベテラン俳優、「ロード・オブ・ザ・リング」出演を一度は躊躇 「まともな役では呼んでくれないのか?」
アンディ・サーキス(60)は「ロード・オブ・ザ・リング』出演を打診された時、「まともな役」で出演したいとエージェントに頼んでいたという。デジタルキャラクターの声の役と聞かされ、初めは魅力的には思わなかったものの、ゴラム役と言われ興味が出たという。
ポップカルチャーの祭典ファン・エキスポ・サンフランシスコのパネルセッションでアンディはこう明かした。「私が最初にこの役を打診された時、エージェントからの電話を通してだった」「『ニュージーランドで「ロード・オブ・ザ・リング」という小さな映画を作っていて、デジタルキャラクターの声を君に頼みたい』ってね。私は『え?その映画には他にもたくさんのいい役があるんじゃないか』って感じで、『まともな役では呼んでくれないのか?』って聞いたんだ。そしたら彼らは『ゴラムさ』って答えて、私は『それはまともな役だ。オーケー。わかったよ』ってなったんだ」。
そんなアンディは最初、声の役のみと考えていたものの、ピーター・ジャクソン監督からモーションキャプチャーの技術を紹介されたという。「それまで多くのCGキャラクターは棒に付いたテニスボールとして表現され、役者はそのボールと関係を持っているふりをしなければならなかった」「多くの人が知るようにゴラムは多くのシーンを動かしてフロドとサムの間にクサビを打ち込む」「監督はそんなキャラクターを演じる俳優を求めていた」「モーションキャプチャーは置いといて、私は他の役と同様、心理学や身体性、声の演技に取り組んだよ」「どれもが自分と切り離せないもので、声だけを思いつくのは不可能なんだ」「ゴラムが従兄弟を殺した罪悪感、その感情がどう閉じ込められているかを考える」「不随意的な行動がゴラムの音の推進に役立っているのさ」
今年5月アンディは同フランチャイズに復帰、ゴラムを主人公にした2026年公開予定の新作『ロード・オブ・ザ・リング:ザ・ハント・フォー・ゴラム』で主演、監督を務めることが明らかになっていた。