東京ではマック、大阪ではマクドって呼ばれます

 「ニッポン愛&Sarah、s eye=第1回」

 日本を拠点に活動する米国人女優のサラ・マクドナルド(26)が、文化の異なる国で働く1人の女性としての思いをコラムにつづります。まさに目を皿(サラ)にして、ニッポンを見つめる独自の視点から浮かび上がってくるものとは-。

 ◇   ◇

 日本で芸能活動を始めた頃に、自分の名前をインターネットで検索したんですね。どういう反応になっているかと。そうしたら「マクドナルド…?。絶対(名前を)作ってるでしょ!?」って思われていたんですよ。いや、これ本名ですって!

 この名前でスコットランド系米国人だと意識してもらえたらうれしいですけど、日本ではファストフード店のイメージが強いですから。まぁ、覚えやすいと言えば覚えやすいですかね。こないだ共演したパックン(パトリック・ハーラン)さんに「マックンって呼んでいい?」と言われて、「いいよ~」って(笑)。東京では「マック」だけど、大阪の方に行くと「マクドって呼んでいいですか?」と聞かれて「はい、どうぞ」って(笑)。

 では、そもそも、なぜ私が日本に興味を持ったのかという原点から語りましょうか。

 私の母はジャズミュージシャンなのですが、小曽根真さん(※神戸出身の世界的なジャズピアニスト)とボストンのバークリー音楽大学で会いました。母がジャズバンドで日本をツアーしたことがあり、そのツアーの話を聞いて日本に興味を持つようになりました。

 13歳から剣道を始め、日本の歴史を勉強して。大好きなのが巌流島など宮本武蔵の伝説です。14歳の時、サマーキャンプで日本語や文化を学んだ時に「よさこい」と出会いました。高知には家族旅行で初来日した2006年と、11年からは毎年行っています。今年も参加する予定です。やっぱり本場が一番。日本各地のチームが集まって参加しており、ここ数年は東京のチームで踊らせてもらっています。よさこいの魅力は伝統を守りながら時代と一緒に進化していくところですね。

 高校生の頃には日本の音楽からも日本語を覚えました。「ラルク アン シエル」とかを聴いたんです。歌詞シートを前に辞書を引きながら日本語詞と英語訳がどこでマッチしているかとか。これが動詞だったら、こっちは名詞なんじゃない?って、パズル感覚で分析して楽しかった。

 このコラムでは、そんな私が日本で感じたことをつづっていきたいと思います。読者の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

 ◆プロフィール サラ・マクドナルド(Sarah Macdonald)1990年8月12日、米マサチューセッツ州生まれ。14年にNHK連続テレビ小説「花子とアン」でデビュー。女優としてドラマ、舞台、バラエティー番組などで幅広く活躍中。

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