芸能マネージャー20年の男が体験語る “笑顔のためなら”やりがいと後進への思い

 芸能マネージャーとして奮闘する熊谷修宏氏が、これまで20年間の実体験を基に原作を務めたセミフィクションの今作。いったん締めくくりとなる第4回は、仕事のやりがいを4コマ漫画に投映しました。また、本文では今後の夢にも触れています。

 大手ガス器具メーカーから転職し、しばらくたった頃、私はこの仕事を続けるか迷っていました。芸能界の新規営業の難しさ、何も知らずに入った業界の先の見えなさ、そして金銭的にも決して恵まれていたわけではありませんでした。芸能界以外の仕事に戻ろうか、とも思っていました。

 そんなある日、同じマネージャー仲間の家で、仕事の情報交換と、少し自信を失っていた話をしていたら、私が担当するタレントが、テレビ画面の中で懸命に仕事を頑張っていたのです。仲間からの「こんなにタレントも頑張っているんだから、お前も頑張れよ」という言葉が、私の迷いを消し去りました。

 ガス器具は何台売れても、当たり前ですが器具は喜んでくれません。しかし例えば、すごく小さな仕事しか取れなかったとしても、タレントがその仕事を本当に笑顔で喜び、全力で取り組んでくれた時は、何事にも代えがたい充実感を得ることがあります。私は今も昔もタレントの頑張りから、元気をもらっているのです。

 そして現在、もう20年、この仕事を続けてきました。最近は自分の経験を、真面目な気持ちで頑張りたい若い方に伝えたいと考えるようになりました。もし、この作品で興味を持って下さった若い方がいるならば、ぜひマネージャーというお仕事を選択してほしいと思っています。そんな方々に、いつかお会いできることを期待しながら、これからも頑張っていきたいです。 

(芸能マネージャー・熊谷 修宏)

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