百田尚樹氏が謝罪&発言撤回「表現が下品」 「子宮摘出」の真意は重ねて説明、キリトリには不快感

 作家で日本保守党の百田尚樹代表が9日に自身のX(旧ツイッター)を更新し、女性に対する過激な発言について謝罪した。

 百田氏は8日に配信されたYouTube番組で、少子化問題などについてトーク。女性が出産できる肉体的限界などの話題で、「ええ言うてるんちゃうで」「小説家のSFと考えてください」と前置きした上で「女性は18歳から大学に行かさない」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にする」「30超えたら子宮摘出とか」などと発言した。

 番組には保守党の有本香事務総長も出演しており、「子宮摘出」と発言した時点でかぶせるように「ちょいちょい、やめなさいコラ。SFでもそれは、いくらなんでも」と速攻で諫めていた。百田氏は「(肉体的な)時間制限を分かりやすく言うたんやけどもね」と自ら解説した。

 ただ、あまりにドギツイ発言だっただけに、本人フォローも効果は薄く、炎上する形となった。

 百田氏は9日午後9時34分に自身の発言部分の動画を掲載。続けて9時37分に「これが問題の発言の全文。アンチの切り取りは、この動画の最後の一言。」と説明した。「私は少子化を劇的に改善するには大胆な社会改革が必要と言っている。そして、『これはよくないことだが』とわざわざ3回も念を押し、『SFであること』と断って、あり得ない仮定の話を展開している。つまり、『出産年齢の限界』を女性たちに意識させるには、これくらいの突飛もないSF的なものにしないと難しい、という意味で言っている。」と発言の真意を解説した。

 さらに「少々どきつい表現」だったことは認めた上で、自身が党首であるとともに作家でもあると強調。「党首として公式の場においての発言なら問題かもしれないが、自由なネット番組で、あくまでSFの仮定として話したこと。これがダメということになれば、『表現の自由』はない。」と主張した。

 続けて午後10時8分には「見直してみた。」とあらためて動画を確認したと伝えた。「これはええんちゃうで」と「しつこく3回言った」こと、「SF(小説)やで」と言ったことを重ねて強調。「喩え話で言っている。」とした上で「あー、アホらし。ここまで説明せなあかんのか。で、説明してもわからんアホがいる。」とあきれた。

 その後、午後10時45分に「●謝罪ポスト●」と題して投稿。「『やってはいけないこと』『あくまでSF』という前置きをくどいくらい言った上での『ディストピア的喩え』ではありましたが、私の表現のドギツさは否めないものがありました。不快に思われた人に謝罪します。」と伝えた。

 10日には日本保守党党首としてのXアカウントを更新。名古屋市長選挙の応援演説を行い、取材を受けたことも明かした上で「私の発言は『あってはならないこと』と前置きした上でのものでしたが、表現が下品で、不快な気持ちにさせてしまったことは事実です。

発言を撤回して謝罪いたします。」とあらためて伝えた。

(よろず~ニュース編集部)

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