2024年に死去した八代亜紀さんの楽曲・絵画等の権利を管理する「八代ミュージック＆ギャラリー株式会社」がこのほど、公式サイトを更新。報道やネット上で連日取りざたされている、八代さんのヌード写真が同梱された記念CDの発売について声明を出し、「極めて不愉快な出来事であり、絶対に許すことのできないものであります」と強い言葉で非難した。

　物議を醸しているのは、ニューセンチュリーレコード社が4月21日に発売を予告している「八代亜紀お宝シリーズ第一弾」と題したCD作品「忘れないでね」。楽曲「雨の慕情」など10曲が収録されたCDだが、付属として若かりし頃の八代さんのヌード写真が同梱すると発表されている。公式サイトでは「お宝として八代亜紀が24～25歳の時に同棲していたT社のNディレクターによってポラロイドカメラで撮影されたフルヌード写真2枚が掲載されています 八代亜紀の初めてのヌード写真です」と記載されている。

　このヌード写真の同梱について、一部でその事実が報道されると非難が殺到。ただ、それらの非難に対して、ニューセンチュリーレコード社はインスタグラムで「週刊誌でも事実では無い事を書かれて非常に迷惑を及ぼされていますので当方としては業務妨害・その他において司法当局に相談している最中です」と徹底抗議。「こんな悪質な者達によって商品の発売中止などは行いません。告知通りに商品を発売して行きます」と発売の延期などは考えていないことを明かした。また非難の的となっているヌード写真については「当社は問題と成っている写真などすべての所有権を有しており売買契約書もございますので」と記し、「全ての権利が当社にある以上 どこのどなたのイヤガラセを受けようとも受けて立つ所存ですし問題の写真類一式を買い取って頂ければお譲りする方針です。ここに通知します。」と知らせた。

　このCD販売について、八代ミュージック＆ギャラリー社は14日に「報道にあるニューセンチュリーレコード社発表の問題作品について」と題してサイトを更新。「ニューセンチュリーレコード社発表の本件問題作につきましては、当社におきましても、本年3月中旬頃までにはこれを把握し、その対応につきまして、当社内部、ご遺族、外部弁護士との間で議論を重ねてまいりました」と発売前から問題を把握していたことを記した。

　またニューセンチュリーレコード社に対しては、代理人弁護士を通して「本件問題作に関する照会書及び通知書を送付いたしました」と対応を求めたが、期日を過ぎた14日のサイト発表時点で「何らの回答や対応は得ておりません」と反応がないことを記した。

　この経緯を踏まえ、八代ミュージック＆ギャラリー社は「詳細は伏せさせていただきますが、現在、当社におきましては、刑事民事を問わず、あらゆる手続きの準備を進めているところとなります」と法的手続きを取る構えを発表。最後には「本件問題作の発表そのものは極めて不愉快な出来事であり、絶対に許すことのできないものであります」と強い言葉で遺憾の意を示し、「今回のような蛮行に対しては、八代亜紀の名誉を守るため、あらゆる方策を講じてまいる用意でおりますので、引き続き八代亜紀に対する変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます」と記した。

（よろず～ニュース編集部）