【競輪】福井デイリー杯 津村洸次郎が3回目のS級優勝 「林家に足を向けて寝られません」

 「デイリースポーツ杯・ホワイトベア賞・F1」(16日、福井)

 12RでS級決勝が行われ、津村洸次郎(29)=福岡・101期・S2=が3月高知F1以来となる、通算3回目のS級優勝を飾った。先行した林慶次郎(福岡)の後位を中井太祐(奈良)に割り込まれたが、競り勝って差し切った。直線で中を伸びた室井健一(徳島)が2着、中井目標から切り替えてまくり上げた川村晃司(京都)が3着に入った。

 津村が意地を見せて先頭でゴールを駆け抜けた。3月の高知F1は林大悟(福岡)、今回はその弟の林慶次郎マークから優勝。「林家に足を向けて寝られません」と笑ったが、決勝は厳しいレースだった。

 周回中4番手の林が津村-原誠宏(香川)-室井を連れて赤板で上昇すると、正攻法の中井が番手で粘る。最終ホームで林がペースを上げたときに、津村が番手で競り勝ったが、3番手で粘る中井は4角でも内を抜けて津村に迫る。それも競り落とした津村が必死の形相で踏んで1着をゲットした。

 「乗り方を変えてからいいんですよ」。2月ごろから意識を変えて、3月からS級上位とも戦えるほど、かなり動きが良くなっている。来期もS級2班だが、今期はS級1班ペースで競走得点を稼げている。今後はグレードレース優勝へ、ワンランク上の競走を披露しそうだ。

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