【天皇賞】コントレイル“再輝”の一戦 「メイチ」で秋の大一番

 「天皇賞(秋)・G1」(31日、東京)

 もう負けるわけにはいかない。20年、史上3頭目となる無敗のクラシック3冠馬に輝いたコントレイルだが、その後はジャパンC2着、大阪杯3着と連敗中。引退までは今回とジャパンC(11月28日・東京)の残り2戦。復権をかけた戦いに挑む。

 陣営は状態の良さに太鼓判を押す。デビュー前から担当する金羅助手は「いつでも動ける状態ですよ。使い込まない方がいいタイプですし、この夏しっかり休んだのが良かったんだと思います。春よりも体のバランスが良いし、状態は春より上ですね」と自信をにじませていた。

 中間はじっくりと態勢を整えてきた。昨秋の3戦、重馬場だった大阪杯を激走した疲れをしっかりと取るため、宝塚記念を見送り早めの夏休みに入った。9月28日に帰厩。2、1週前追い切りでは福永を背に鋭い動きを連発と、順調な調整ぶりをアピールした。

 「左回りの方が走りのバランスがいいと思う。ジャパンCも上がりは最速でしたから」と仕上げ人は府中の舞台を歓迎する。「馬体重は460キロ台の前半ぐらいになると思う。当然、メイチです」。万全の態勢で臨む大一番で、再び輝きを取り戻す。

  ◇  ◇

 1週前追い切りは、栗東CWで6F79秒1-11秒6(馬なり)。僚馬ホウオウアマゾン(3歳オープン)を2馬身半、ダノンファラオ(4歳オープン)を5馬身追走する形で、ぞれぞれに7馬身先着を果たした。直線に向くとアッという間に2頭を突き放し、余力十分に抜け出した内容は力感十分。帰厩後は6本の追い切りを消化しており、馬体もすっきりと仕上がっている。4月の大阪杯3着以来でも力は発揮できそうだ。

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