山下奈緒 柔道女子が目指すのは仮面ライダー!?

仮面ライダーのケブラーパンツで飛躍を誓う山下奈緒
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 【第118回】山下奈緒(26)=大阪・127期=

 女子ボート界の中で、腕っ節の強さでは、山下の右に出る者がいない。4歳から大学卒業まで柔道に打ち込み、近畿大学在学中には関西学生女子柔道48キロ級で3位、全国大会で5位という成績を残した。さらに、興味本位で始めたアームレスリング(レフトハンド)の西日本大会で準優勝しているから驚きだ。ちなみに弟はプロボクサー。腕力には裏付けのあるDNAということなのだろう。

 大学卒業後はスポーツ用品メーカーに就職し、インストラクターなどをしていたが、「常に熱い思いで仕事をしたい」という気持ちがどんどん強くなり退職。スポーツ推薦でボート界に飛び込んだ。デビューして10カ月。厳しい日々が続いているが、「まだまだだけど、だいぶ握って行けるようになったし、レースに参加できる機会が増えました」とニッコリ。一歩一歩、着実に成長しているようだ。

 そんな山下のお気に入りは仮面ライダーのケブラーパンツだ。「佐賀支部の杉山勝匡さんが履いているのを見てひと目ぼれ。デザインのベースがあったので、比較的簡単に注文することができました」とのこと。なぜ仮面ライダーが良かったのか聞くと「小さい頃から弟がよく見ていたので知っていたし、ずっとカッコイイと思っていた。ただ、私はウルトラマンの方が好きなんですけどね」と裏話をしてくれた。

 柔道歴は19年。オリンピックに出場した選手とは合宿で話したり、練習試合をしたこともあったので、オリンピックはやはり気になっていた様子。「自分も負けていられない。常に質のいいSを心掛けているし、ターンで迷ったら握るようにしている。少しですけどスピードもついてきたと思います。仮面ライダーのように強い選手に変身したいですね」と目を輝かせていた。

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