【競輪】ビッグレースでのアッと驚く番組は開催を盛り上げる要素だ

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 先に行われたG2・サマーナイトフェスティバル(函館)は松浦悠士(広島)の優勝で幕を閉じた。記者は現地で取材に当たったが、初日のメンバー表をチェックしていると、ひときわ目を引く番組があった。予選7Rだ。

 1番車の寺崎浩平(福井)をはじめ、高橋晋也(福島)、森田優弥(埼玉)、坂井洋(栃木)、島川将貴(徳島)、小原佑太(青森)、皿屋豊(三重)、上田尭弥(熊本)、野口裕史(千葉)と機動型がズラリ。さながらヤンググランプリのようなメンバー構成だった。

 ラインが形成されたのは高橋-小原の北日本両者のみ。他の7選手は単騎での競走となった。レースは後方8番手からまくり上げた皿屋が、真っ先にゴールを駆け抜けた。副産物もあり、上がりタイム10秒8はバンクレコードタイ記録だった。

 前検日、皿屋は「メンバーを見て、ビックリしました。特殊なレースになると思います。仕掛けられるところで仕掛けたい」とワクワク感と緊張感の入り交じった様子だった。レースを走り終えて、インタビューエリアに現れると「うまくハマって良かった。踏んだら結構、伸びました」としてやったりの表情を浮かべていた。

 この番組はファンにどう映ったのか-。売り上げを調べてみると、7Rの1億5142万9000円という数字は、8レース組まれた予選の中でアタマ一つ抜けていた。この結果を見る限り、車券を買う側の興味をそそるレースだったといえるだろう。

 “サプライズ番組”は開催を盛り上げる要素となりえるだけに、今後も期待したい。(競輪、地方競馬担当・堀江浩二)

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