「ヴィクトリアＭ・Ｇ１」（１６日・東京）

　出走馬の立ち姿の写真と馬体診断を、デイリースポーツのホームページに掲載する大好評企画。馬を見る目に定評のある僚紙・馬サブロー調教班の佐野裕樹（美浦）、竹原伸介（栗東）の両トラックマンが、出走を予定する各馬をＡ～Ｄ評価しました。週末の予想にお役立てください。

　【ランブリングアレー　Ａ】３歳春にはクラシック路線に惜しくも乗り遅れたが、その後１勝クラスから再スタートして、前走の中山牝馬Ｓで初重賞を制覇と着実に力をつけてきた。その大きな要因は筋肉量が増加した点で、肩の上腕三頭筋（じょうわんさんとうきん）が発達して盛り上がってきたし、トモの厚みが増してきた。

　馬体のバランスから芝１６００～２０００メートルが適距離で、ベストは芝１８００メートルという印象。他コースのマイル戦よりもスタミナが要求される東京の１６００メートルなら、舞台設定に不満はない。前腕や下腿（かたい）にくっきりと血管が浮き出ているように皮膚の薄さは際立っているし、腹の上部に銭形が見えている。かなりの仕上がりの良さで、現状ではピークに近い状態と言えるだろう。（馬サブロー栗東・竹原伸介）

　〈１週前追い切り診断〉栗東ＣＷで５Ｆ６４秒５－３６秒９－１２秒７（一杯）。スピードに乗って軽快なフットワークを披露。最後まで勢いが衰えることなくシャープに伸びた。気配も申し分なく、前走の中山牝馬Ｓで重賞初制覇を飾った後も好調をキープしている。