【東京ダービー】2歳王者アランバローズが逃げ切り 左海誠「この馬のリズムで走らせた」

 逃げ切って完勝したアランバローズ(左)=撮影・持木克友
逃げるアランバロース(左)と追うギャルダル=大井競馬場(撮影・持木克友)
東京ダービーを制したアランバローズと関係者=大井競馬場(撮影・持木克友)
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 「東京ダービー・S1」(9日、大井)

 開催3日目の11Rで行われ、2歳王者のアランバローズが1番人気に応え、堂々の逃げ切りで戴冠した。2着は好位を追走した12番人気のギャルダル、3着には10番人気のブライトフラッグが入った。なお、1、2着馬は「第23回ジャパンダートダービー・Jpn1」(7月14日・大井)の優先出走権を獲得した。

 アランバローズが懸命に逃げて、3歳馬の頂点に立った。「最高の気持ち」と鞍上の左海誠。レースでは、ゲートが開くと、はじかれたように飛び出した。一気にハナを奪って得意の競馬。鞍上は「この馬のリズムで走らせた」とパートナーの思うままに主導権を奪った。

 リードを守って、ギガキング、ギャルダル、トランセンデンスと先行集団を形成。そのまま最終4角を回ると、真骨頂の粘り強さを発揮した。

 外回りコースの長い直線。3番手からギャルダルが進出して1馬身差で迫ったが、その差は縮まらない。「最後までガムシャラに追った」と、主戦にとっても2013年のインサイドザパーク以来となる東京ダービーの栄冠となった。

 今回は懸念された距離延長も見事に克服。「前回はゴール前で差されて長いと思ったが、自分のペースで行けた」と、2着に敗れた羽田盃から1F延長した舞台で押し切った。

 管理する林正人師は3回目の東京ダービー制覇。「最後は興奮して、ゴールの瞬間を思い出せない」と昨年のエメリミットに続いて連覇を達成した。「馬の状態を確認してから」と明言は避けたが、もちろんジャパンダートダービーへの期待は膨らむばかりだ。

 ギャルダル(2着)「惜しかった。イメージ通りの競馬で、折り合いもついたし、3、4コーナーでは勝つかも…と夢を見た」(矢野貴)

 ブライトフラッグ(3着)「1コーナーで狭くなったが、集中して走った。3、4コーナーで前の馬が止まって、勝ち馬との差が開いたのが痛かった」(本橋孝)

 ギガキング(6着)「3コーナーで手応えが怪しくなったが、直線もバテずにまた頑張った。強気な競馬で折り合いもついた」(和田譲)

 チサット(9着)「今日は馬がおとなしくて反応が悪かった。目に見えない疲れがあったのかも」(笹川翼)

 トーセンマッシモ(10着)「まあ、あの馬では仕方ない。ランリョウオー(羽田盃3着後に骨折)だったら、もう少し力も入ったけど、気楽に乗れました」(的場文)

 トランセンデンス(11着)「外枠もあったし、前走猛時計で走った目に見えない疲れがあったのかも」(森泰斗)

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