【帝王賞】テーオーケインズが交流G1初V 3連単238万円超の大波乱

 帝王賞を制したテーオーケインズ(撮影・持木克友)
 有力馬を退けて抜け出すテーオーケインズ(左)=撮影・持木克友
 帝王賞を制したテーオーケインズと松山(撮影・持木克友)
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 「帝王賞・Jpn1」(30日、大井)

 開催3日目の11Rで行われ、上半期のダート王者決定戦は実績馬が総崩れで3連単238万円超の大波乱。4番人気の4歳馬テーオーケインズが、道中5番手から力強く抜け出して、交流G1を初制覇した。2着は10番人気の古豪ノンコノユメが突っ込み、3着には6番人気のクリンチャーが粘った。人気のオメガパフュームとチュウワウィザードは5、6着で、地方期待のカジノフォンテンは10着だった。

 テーオーケインズはスタートを決めて好位へ。道中は軽快なリズムで追走する。手応え良く4角を回り、直線は最内を突く。鞍上のアクションに応えて一気に抜け出し、2着ノンコノユメに3馬身差をつけてフィニッシュした。

 「思っていたポジションでしっかり折り合いをつけることができた。理想の競馬ができました。最後は鋭く伸びて、後ろを突き放した。非常に強い競馬だったと思います」と松山。6月27日の阪神で落馬負傷したが、この日は巧みな手綱さばきでパートナーを勝利へと導いた。

 伸び盛りの4歳馬。前走のアンタレスSで重賞初制覇した勢いそのままに、ダート頂上決戦をも制した。高柳大師は「この馬を信じて調教してきた。万全の状態で挑むことができました」と喜びをかみしめた。次走について「秋になると思いますが、状態を見て決めていきたい。これからドンドン良くなると思います」。戴冠した“帝王”がさらなる飛躍を目指す。

 ノンコノユメ(2着)「気持ちを大事に乗ったけど、返し馬から楽しそうに走っていた。それでも相手が相手だからねえ。この先も一戦一戦、大事に乗っていきたい」(真島大)

 クリンチャー(3着)「外枠からすごくいい競馬ができたけど、1、2着がストロングフィニッシュした。この先、G1でも楽しみ」(ルメール)

 ミューチャリー(4着)「G1級のレースに慣れて、うまく付いていけた。馬場を考えて前めに行ったが、この馬の競馬はできた」(御神本訓)

 オメガパフューム(5着)「ズブくなっていて、なかなか進まなかったけど、長くいい脚を使える馬で期待していたが、直線でも伸びなかった」(M・デムーロ)

 カジノフォンテン(10着)「思い通りのペースで競馬ができなかったし、少し暑さに弱い面もある。疲れもあったかもしれない」(張田昂)

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