ケイバ熱盛ブログ「すごいことを発見した」(7月30日)

 小倉は3週間のお休み。東京五輪開催への対応および暑熱対策がその理由です。新潟と函館は行われていますが、関西圏の開催がないのは、さみしい。競馬はライブで観ないと…。改めて実感している栗東・井上です。

 …ということで先週の24、25日に行ってきました。新潟競馬場です。人生の7分の6ほど競馬に携わっていても実は初めて。関西の記者にとって福島と新潟(赤倉スキー場は行ったことがありますが)は、ほぼ行く機会がありません。自称・最も千直を買う記者ですからね。“1回は生で観んとアカン”と意気込んだのは、いうまでもありません。

 百聞は一見にしかず-。映像で観ているし、この表現はピンとこない。類義語を調べました。『鯛もひらめも食うたものがその味を知る』。コレコレ、この感覚です。驚いた。というか、イメージと違いました。モニター越しでは分からなかったけどスタンドと向正面までの距離が近い。予想するうえで大切な気づきではないだろうか。

 福島競馬場には行ったことがないが、恐らくJRA全10場で一番近いんじゃないか?早速、ダートのスタンド前から向正面までの距離をJRAに調べてもらいました。左回りの1角から2角(右回りは4角と3角)を直線で引いた距離をA。左回りの4角と3角(右回りは1角と2角)を直線で引いた距離をBとする。東京、中京、京都、阪神はAとBの距離が違うため、A+Bを2で割って平均を出すと以下の通りだ。

 札幌285メートル

 函館236メートル

 福島215メートル

 新潟200メートル

 中山236メートル

 東京303メートル

 中京217メートル

 京都247メートル

 阪神265メートル

 小倉216メートル

 思った通りだ。新潟が一番距離が短い。あの小回り小倉コースよりも、だ。なぜ、新潟のダートは差し、追い込みが決まらず、逃げ、先行馬が幅を利かすのか。合点がいきました。

 理系ではないワタクシでも分かります。スタンドから向正面までの距離が短ければ短いほど、1角~2角、3角~4角は急なカーブになる。芝よりも内側にあるダートならなおさら。3角~4角の勝負どころをまくるにしても遠心力に逆らうため、無駄な体力を使うことにもなる。新潟は差しタイプがスピードを殺さずに勝負どころを回ることが困難。そりゃ、逃げ、先行馬が残る。

 現場に行ったから気づいたこと。なーんだ、そんなことか。そう思うかもしれないが、先ほど挙げた各場のデータは調べても出てきません。予想と馬券に生きるすごいことを発見した。(…と勝手に思っています)。

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