ケイバ熱盛ブログ「一番似ている」(8月19日)

 こんにちは。地元・札幌に出張中の栗東・松浦です。函館→札幌と北海道に上陸してからはぐずついた天気が続いていましたが、本日は久しぶりに札幌らしいきれいな空模様。夏の一大イベント・札幌記念まで好天が続いてほしいものです。

 けさは取材中、音無厩舎の平井助手に調教時計を頼まれました。担当しているモンキャドー(3歳1勝クラス)は、ゲートから出して、ダートコースで上々の動きを披露。タイムを伝えると「思っていたよりも時計が出ましたね。頑張ってくれました」と笑顔。日曜札幌7R(ダート1700メートル)を予定しており、休み明け&昇級初戦でどこまでやれるか注目しています。

 さて、モンキャドーが追い切った後に馬場入りしたのが、武豊騎手を背に調教再審査に臨むメイケイエールでした。ハミ受け不良で、桜花賞は18着に大敗。キーンランドCでの復帰へ向けて合格は必須条件で、調教スタンドには緊張感が漂っていました。

 この2頭がシンクロしたわずかな時間に、私はかつてメイケイエールの父ミッキーアイルを担当していた平井君に質問をぶつけました。「お父さんも気性がキツかった?」。彼はこう答えました。「ある意味、産駒の中ではメイケイエールが一番似ていると思いますよ。お父さんは先頭に立つのが好きだった。でも先頭に立つとフッと抜いてしまうでしょ?そういうところがありましたからね」と。

 その瞬間、前日にメイケイエールを管理する武英師から聞いたコメントがフラッシュバックしました。「これまでのレースで、あの馬は“絶対に”どこかで先頭に立っているんです」。確かに、4着に敗れた阪神JFも、惨敗した桜花賞もそうでした。メイケイエールには、平井君が言う「先頭に立つのが好き」という父のDNAが色濃く受け継がれているようです。

 ちなみに、武英師はこんなことも話していました。「パドックではおとなしいのに、競馬に行くとスイッチが入ってしまう。運動神経はすごくいいので、リラックスして走れる時間を少しずつ増やしていければ…と思っています。ボクはずっと馬の耳元でささやいているんです。“先頭に立つのは最後だけでいいんだよ”って」。

 武豊騎手を背に、メイケイエールは無事に試験をパスしました。今度は小細工抜きに走れる芝6F戦。父譲りの負けん気の強さを発揮して、再び輝きを放ってほしいものです。

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