苦手民多いイメージ覆す…京都の「ミント専門店」のこだわりとは?

スーッと抜ける清涼感で、夏の暑い時期に食べたい「チョコミント」。しかしこのフレーバーには「歯磨き粉みたい」という声も多く、かなり好き嫌いが分かれる。さらに甘いソース文化が根強い関西では、この清涼感が受け付けられない人が大半を占めるといい…そんな土地柄のなか「ミント」にこだわる専門店が京都にあった。

■爽やかだけど、なんか違う…秘密は「フレッシュ」京阪・祇園四条駅が最寄りの「cafe graysh green」(京都市東山区)は、加工品は使わずフレッシュミントにこだわる、関西では珍しい「ミント専門店」だ。「ミントオイルやエッセンスは主張が強いので、併せるフルーツの香りを生かすためにフレッシュミントを使っています。ミントのおいしさに改めて気づいたのも、フレッシュミントをミルクで煮出してお砂糖を少し入れたシンプルなドリンクで…なんておいしいんだ!って感動しましたね」と、店主の池田さん。

この「フレッシュミント」を使うのが、同店の最大の魅力。池田さんの作るスイーツは「ミント」で想像する清涼感が全面に出た少しとげとげしい味よりも、角のとれた爽やかさに仕上がっている。店の奥では甘みのある「スペアミント」、清涼感のある「和ミント」を栽培しており、メニューによって使い分け、時にはブレンドして使うことも。

「チョコミント」というと華やかなエメラルドグリーンを想像してしまうが、実際にミントを煮出すとほんのり黄金色になる。同店ではここに無農薬の蝶豆花茶(バタフライピー)を入れ、色付けを調整している。そのため従来のイメージよりも青味が強いが、着色料などを使わずにオーガニック素材を煮出して色を作り出す、この一手間が「フレッシュミント」にこだわる池田さんならではだ。

2週間ごとにラインアップが変わる「フルーツパフェ」には、ホワイトチョコミントアイスやミントを使ったパンナコッタにクリームと「ミント祭り」なのだが、従来のミントの主張の強さはなく、むしろその爽やかさで、ほかの素材を引き立てていることに驚く。「『私ここにいるわよ~!』みたいな激しさはなく(笑)、意外と後ろの方で主役を盛り上げているようなイメージ。王道のバニラアイスと肩を並べても良いのにって個人的には思っています」と池田さん。

■カルボナーラも!? 気になるメニューは…メニューは王道の「チョコミントパフェ」をはじめ、「ミントフローズン」「チョコミントラテ」など。当初はスイーツだけだったが、客からの要望でフードメニューも用意している。「今はサンドイッチ3種とカルボナーラがあります。普通のカルボナーラだとミント感が強かったのでゴルゴンゾーラを使ってみたら抜群に合ったんです。リピーターも多いですよ」をとのこと。

また、8月19日からは「みんとあん」が登場(1カ月ほどの限定発売)。やわらかく炊いたあんにミントシロップを絡ませると、チョコミントとは一風違った新しい甘さに。

なぜ「ミント」と何とも間口の狭い専門店に…と失礼承知で質問したところ「9割の方が嫌いでも、1割の好きな方に来てもらえたらいいなという気持ちで日々頑張っています。でも2人で来られたお客さんの片方の方がミントが苦手とおっしゃっていたんですが、ここのは食べられると言ってくださったことがあって…うれしかったです。ミントが光るスイーツ、そういうものを作っていきたいですね」。

(Lmaga.jp)

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