まひろの力で道長復活も「秘密バレた?」次の修羅場の前兆か…SNSは緊張状態に【光る君へ】

平安時代の長編小説『源氏物語』の作者・紫式部(ドラマでの名前はまひろ)の人生を、吉高由里子主演で描く大河ドラマ『光る君へ』(NHK)。7月21日放送の第28回「一帝二后」では、まひろの家庭と道長の家庭、それぞれの出来事が描かれたが、意外とスリリングな展開が多く、特に道長の「寝言疑惑」に多くの声が寄せられた(以下、ネタバレあり)。

■ 明子の邸で目を覚ました道長だったが…第28回のあらすじまひろと藤原道長(柄本佑)との間に生まれた娘は、まひろの夫・藤原宣孝(佐々木蔵之介)により「賢子(かたこ)」と名付けられた。まひろが子育てを楽しんでいる一方、体を悪くしていた道長は、ついに妾・源明子(瀧内公美)の邸で倒れ、昏睡状態となってしまう。北の方・倫子(黒木華)は明子の邸まで見舞いに向かうが、自分の邸に運ぶことをあきらめ、明子に看病を一任する。

道長危篤はたちまち貴族の間に広まり、藤原実資(秋山竜次)は道長が亡くなると、朝廷が大崩れになることを案じる。そして宣孝を通じて、道長の状態を知ったまひろは、彼が死なないようにと、一人静かに祈った。その頃、夢のなかに現れたまひろに「戻ってきて」と告げられた道長は、ようやく目を覚ます。回復を喜ぶ明子に手を添えながらも、道長はまひろのことを思うのだった・・・。

■ 弟・惟規はどこまで知ってる? 推測する人もまひろが道長との間にできた子を出産し、しかも夫・宣孝はそれを承知の上で、自分の子として育てるという、なかなかのトンデモ展開にまどわされた前回。そして今週の第28回では、そのことが周囲の人間や、あるいは道長本人にどこまで伝わっているのか? ということに、勝手にハラハラする展開に。さらにそこに、まひろの存在が、道長の妻・明子にバレたのでは? というスリルまで加わって、SNSは気が気じゃないような声があふれかえった。

まずは賢子を見て「ここが宣孝様に似ている」と指摘しつづける弟・惟規(高杉真宙)をまひろが止めると「無理してないよ、別に」と応えるシーン。このどうとでも取れる応えに、SNSは「ん? 惟規くんも知ってるの?」という疑問の声と並んで、「今の台詞で『惟規は、まひろの子の父親が誰か知っている』というのがわかる」「まひろたちがうまく生活していけるように、惟規なりに合わせる賢く姉想いな男」と、事実を知っているか、そうでなくても訳アリということを察しているはず、と推測する声が多かった。

さらに宣孝が道長に挨拶に行った折に「娘ができました」と報告するに至っては、まさかここで道長に衝撃の事実を伝えちゃうの???? と全国の視聴者の背筋が一斉に凍ったが(推測)、さすがにそれを明言することはなかった。おそらく道長は、あの石山寺の頃には、宣孝の訪問が一切なかったとは聞かされてないと思うので、この情報だけでは、自分の子だとは気づかなかったのではないかと思われる。

SNSも「さすがの宣孝様も『あなたの子ですよ』と匂わせる様なことは言わなかったか」「あー死ぬかと思った。心臓に悪い!!」「宣孝オジ、大事なことは道長くんに直接報告する(そして反応を楽しむ)スタイルよねw」「まひろの結婚生活が順調そうで、分かりやすく凹む道長くん、最高権力者になってもそういうとこ、好きだよ(でも生まれた子はあんたの子やで)」などのコメントがあふれた。

■ 明子さまにバレた?「それはヤバイ」焦るSNSそしてもう一つハラハラしたのは、倒れた道長を前にしての、倫子様と明子様のやり取り。一見おだやかな会話だけど、倫子はチョコチョコと正妻ムーブをかまし、明子は「本当に愛されてるのは私」というマウントを取ってくる。この本音を隠した、京都人らしい(偏見)きつーい会話に「温厚に話してるけど心はドロドロな2人」「オリンピック決勝のようなハイレベルの女の駆け引き」「周りに魑魅魍魎みたいなのが見えた気がした」「怖すぎてむせた」などの恐怖にふるえる言葉が。

生死の境をさまよった道長君だけど、まひろに夢(あるいは生霊?)で呼びかけられ、それに応えた瞬間、息を吹き返した。これに関してはめでたい限りだけど、問題は側にいた明子様が「明子です」と応えたこと。これはどうも夢のなかだけでなく、うわ言でも「まひろ」とつぶやいてしまった可能性が大なわけで・・・人一人呪い殺せるほどの殺傷力を持つ明子様に、まひろの存在がバレてしまったのでは?! と、SNSには焦りの声が殺到。

「『殿…明子にございます』あ、これ、『まひろ』って言ってるね。間違いなく言ってる」「道長が倒れたのが明子の所でなく、倫子の所だったら『まひろ』でバレていた」「倫子は嫉妬する程度かもしれないけど、明子は憎しみに操られるタイプ。道長、前途多難」「一晩中看病してくれたであろう明子を見て、目覚めた道長の反応が明らかに(あれ、まひろは?)みたいにキョロキョロするの、ホントコイツ・・・って思う、期待を裏切らない」などのコメントがあった。

■ 曖昧な部分が多くてヤキモキ…脚本に感嘆かように視聴者の心拍数が、ここ最近ではもっとも上がったんじゃないか? と思えるほど、心臓に悪い展開が多かった回だったけど、「道長の子だと知ってました!」「まひろって言ってるのバレてました!」って断言するのではなく、「え・・・知ってるの? 知らないの? どっちなんだーい!」と曖昧な部分を多くしているのが、よけい観る者をヤキモキさせ、惹きつける効果となっているのだろう。私たちは完全に、脚本の大石静および演出の皆様の手のひらで踊らされていることを実感しつつ、「いいぞもっとやれ」とも考えるのだった。

『光る君へ』はNHK総合で毎週日曜・夜8時から、NHKBSは夕方6時から、BSP4Kでは昼12時15分からスタート。7月28日放送の第29回「母として」では、娘の成長や父・藤原為時(岸谷五朗)の帰京などでまひろの環境が変化するところや、彰子(見上愛)に思わぬ役割が与えられるところが描かれる。

文/吉永美和子

(Lmaga.jp)

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