クレープのようで？　ピザのようで？　どちらとも違う！　オリジナルにアレンジした“クレスペッレ”という新メニューが話題の専門店「ＣＡＦＦＥ ＣＲＥＳＰＥＬＬＥ（カフェ クレスペッレ）」（神戸市中央区）が神戸・元町に登場。食事、デザートやお酒のアテに、イートインでもテイクアウトでも楽しめるメニューとは？

雑貨店やカフェなどが密集する栄町の乙仲通に１０月１７日にオープンした同店、ヨーロッパの街角にありそうなおしゃれな店構えが目を引きます。カウンターで店主が、クレープメーカーを使い１枚ずつ薄くのばした生地をじっくり焼き、その上にフィリングをのせて、くるりと巻いてできあがるのが”クレスペッレ”。これは、クレープではと思いきや、生地に特徴があるのです。

■イタリアから着想を得て…

「何か新しいものを神戸から発信してみたいという思いがずっとあったんです。『クレスペッレ』はイタリア語でクレープを意味するのですが、イタリアにもない、オリジナルのメニューを目指したいなと。これまで、イタリアンバールやピッツェリアを手がけてきたこともあり、ピザ用の小麦粉を主役に、イーストや発酵種も使わず、発酵もさせない独自の生地を開発しました。お酒にも合う、大人のためのひと品をコンセプトに、具材にも趣向を凝らしています」と店主。

焼き上がった生地はサクッともっちりとしていながら、ところどころぷくぷくとエアリーな食感も特徴的。中の具は、たっぷりのフレッシュサラダに生ハム、モルタデッラハム、モッツァレラ、セミドライトマトをのせて花束のように包んだ「プロシュット」（１１００円）など、贅沢なトッピングのフードメニューがそろう。たっぷりな具材と食べ応えがある生地ながらも、軽やかな食感が魅力で、片手で食べられる手軽さもうれしい。

「クレープ専門店が増えているので、スイーツ系はクレープ屋さんにお任せして、うちはフード系１本で！とスタートしました。ただ、オープンして間もないのですが、結構リピーターさんも増え、早くも『甘い系はないのですか？』というお声をいただき、１種類季節変わりのスイーツメニューを加えることにしました」と、フード系が定番３種、月替わり１種と、季節変わりのスイーツ１種に（限定メニューは料金が変動）。

若い女性１～２人の客が多い印象だが、「近くの公園でピクニックするためにお子さま連れの女性グループがテイクアウトしてくださったり、ご近所の６０代の男性のお客さまがが『小腹が空いた時にうれしい！』と空いてるタイミングを見計らって買いに来ていただけたりしています」と、年齢世代問わず好評とのこと。メリケンパークも近く、足をのばせば東遊園地にも行ける距離なのでピクニックはもちろん、ウインドーショッピングしながら神戸の街を散策するときのお楽しみともなりそうだ。

テイクアウト、イートインを選べ、イートインであれば提供方法を「カゴかトレイ、どちらがよいですか？」と選べる心遣いも魅力。どんな写真を撮りたいかで選んでいる人も多いようだが、現時点では階段を上がるときに運びやすく、写真も映えやすいとバスケットが人気なんだそう。ドリンクはコーヒー（５５０円）、季節の紅茶（６００円）、ジュース、そしてビール（７００円）、スパークリングワインのミニボトル（９００円）といったアルコールもスタンバイ。

イートインの場合はワンドリンクオーダーが必須。営業時間は、１０時～１８時。火・水曜定休。今後は夜の営業も考えているそうだ。営業日や新メニューはインスタグラム（＠）で確認を。阪神・ＪＲ元町駅から約５分。

取材・文・写真／いなだみほ

(Lmaga.jp)