大谷が5回2失点で交代、右翼へ 3勝目ならず まさかの連続ボークを審判に確認

 ダイヤモンドバックス戦の4回、アーメッドを三振に仕留め、雄たけびを上げるエンゼルス・大谷=フェニックス(共同)
 エンゼルス・大谷(提供・共同通信社)
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 「ダイヤモンドバックス-エンゼルス」(11日、フェニックス)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が「2番・投手」で出場。投手として5回5安打2失点で、3勝目の権利を手に交代となった。大谷は降板後、右翼のポジションに回った。だが、降板直後の六回、味方が追いつかれて大谷の3勝目の権利は消滅した。

 波乱に満ちた“大谷劇場”だった。まずは三回の攻撃。三回、2死一塁の第2打席で右膝に自打球を当て、「ウワッ」と大きな声を上げてもん絶。大谷はひざまづいて痛がり、トレーナーも駆けつけた。その場で走って状態を確認し、そのまま打席に立つと、右中間をライナーで破る適時二塁打。打球速度は185キロの弾丸打球だった。

 右足を引きずりながら走る姿に続投も不安視されたが、三回もマウンドへ。2死二、三塁のピンチを背負ったが、3番カブレラの初球に161キロを計測。この後、内角の速球で空振り三振に仕留めて雄たけびを上げた。大谷が161キロを計測するのは5月5日のレイズ戦以来、5登板ぶりとなった。

 波乱は五回にもあった。2死一、二塁。ボークを取られて、笑顔を浮かべながら「WHYポーズ」で抗議。打者エスコバルの初球を投じる前に2死一、二塁から右足をプレートで外して二塁へ偽投のけん制。だが、ここでメジャー初のボークが宣告された。

 マドン監督も審判に詰め寄ったが、判定は変わらなかった。

 この後、2死二、三塁からエスコバルの4球目を投じた際にボークが宣告された。セットの制止が不十分と判定されたとみられる。まさかの2連続ボークに、大谷は不服そうに三塁塁審を見つめ、苦笑いを浮かべながら首を振った。

 結局、この後のピンチをしのぎ、3勝目の権利は手にした。1試合2度のボークは日本ハム時代を含めて初めて。大谷は交代後、塁審にボークについて確認する様子もみられた。

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