大谷翔平「ブンブン振ってもしょうがない」バント安打狙いに本拠地どよめく

試合後にオンライン取材に応じる大谷
アスレチックス戦の6回、セーフティーバントを試みるエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
アスレチックス戦の6回、セーフティーバントを試みるエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス2-3アスレチックス」(19日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「2番・投手」で今季19度目の投打同時出場。投手では米自己最長タイの8回を投げて5安打2失点、10奪三振と好投したが、打線の援護がなく、10勝目はならなかった。1918年のベーブ・ルース以来となる「2桁勝利&2桁本塁打」にあと1勝としていたが、103年ぶりの偉業は次回登板に持ち越された。打者では今季13個目の申告敬遠を含む2打数無安打2四球で打率・257。チームは3連敗で借金5。

 大谷が本拠地がどよめかせたのは2点を追う六回の打席の初球だ。敵軍内野陣が右へ寄るシフトで三塁側ががら空きになっているのを見て意表を突くバントを試みたのだ。

 本塁打王争いはゲレロ(ブルージェイズ)を2本差で追う展開。しかも前の2打席は四球と申告敬遠。フルスイングしたい気持ちがあっても不思議ではないが、大谷はチーム全体が五回まで1安打に抑えられていた状況を踏まえ、「トップ(先頭打者)だったので単純にヒットというか、四球でも良かったですけど、まずは塁に出るっていうのが一番大事でしたし、チームとしてこうやって抑えられている中で、ブンブン、ブンブン個人的に振っていってもしょうがないところではあるので、一番確率の高そうなものをチョイスしたという感じですかね」と説明。結果は投ゴロに終わったが、打席を振り返る表情に後悔の色は見えなかった。

 日本選手初となる本塁打タイトルへの挑戦。大谷は「もちろん、獲りたいなという気持ちはあるっちゃあ、あります」と本音を口にしながら「残りも少ないので、獲りたいという気持ちもありながら、1打席1打席いい感覚で、最後いい感覚で終わるか、悪い感覚で終わるか、来年以降のオフの取り組みも変わってくると思うので、まずはいい打席を増やしたいなっていうのが一番かなと思います」と話した。

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