大谷 大飛球届かず9戦ノーアーチ 4打数無安打 打ち損じで顔ゆがめる場面も

アストロズ戦の6回、空振り三振に倒れたエンゼルス・大谷と、ほえる投手バルデス=アナハイム(共同)
アストロズ戦でエンゼルス・大谷を応援するファン=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス0-10アストロズ」(20日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「3番・指名打者」で出場。4打数無安打に終わり、9戦ノーアーチとなった。チームも大敗で4連敗、借金は今季最多6となった。

 大谷の苦悩の色がにじみ出た。6点を追う八回は左腕レイリーの初球、真ん中高め付近に入ったスライダーをスイング。大飛球となったが失速し、フェンス手前の中飛に倒れた。失投を打ち損じ、顔をゆがめて一塁へ走った大谷。打球速度169キロ、飛距離は118メートルだったが、手に残った感触は求めていたものではなかった。

 本塁打王をつかむチャンス。だが、きっかけをつかむ一本が出ない。第3打席までは左腕バルデス-マルドナドの外角中心の配球に苦戦。一ゴロ、遊ゴロ、空振り三振に倒れていた。

 大谷は前日の試合後、「少しバッティング自体も強引になっているところはあるので、しっかり自分の形で打てれば、多少、隅でもヒットになる確率は上がるのかなとは思います」と修正ポイントを挙げた。相手が外角中心の配球をみせているなか、失投を仕留めきれない場面も少なくない。

 本塁打王争いはロイヤルズのペレスが20日のインディアンスとのダブルヘッダー第1戦で46号2ランを放ち、歴代捕手最多本塁打記録を51年ぶりに更新するとともにトップのゲレロ(ブルージェイズ)に並んでいる。大詰めを迎えたシーズン最終盤、大谷が“壁”にぶつかっている。

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