カブスの今永昇太、地元ファン熱狂のメジャー初登板初勝利 6回無失点無四球9K 六回2死までノーヒットの快投 驚異のスプリット空振り率80%

 「カブス5-0ロッキーズ」(1日、シカゴ)

 カブスの今永昇太投手が本拠地開幕戦でメジャーデビューを果たし、6回2安打無失点、無四球、毎回の9奪三振の快投で初勝利を手にした。六回2死まで出した走者は味方失策による一人だけ。地元ファンをスタンディングオベーションで熱狂させた。鈴木誠也外野手は「2番・指名打者」で出場し、3打数1安打1四球、1得点だった。

 今永がグラブを叩いて、吠えまくった。両軍無得点の六回2死一、二塁のピンチ。昨季20本塁打&20盗塁の3番ジョーンズを外角150キロ直球で空振り三振に仕留め、地元ファン総立ちのスタンドが大きく揺れた。

 試合開始時の気温6度、体感3度。シカゴ特有の強く、冷たい風が吹く悪条件下で今永が躍動した。

 初回。メジャー初球は直球を選択。1番ブラックモンに対し、やや内寄りの149キロで見逃しストライクを取り、ボールを挟んで中飛に打ち取る。続くロジャースにはカウント1-2から宝刀スプリットでメジャー初奪三振。12球で3人を料理すると、奪三振ショーが始まる。

 二回は先頭打者を味方三塁手の失策で塁に出したが、2者連続三振などで進塁を許さず。三回以降も毎回奪三振を記録し、ノーヒットを継続。六回2死からブラックモンに外角低めのスイーパーを中前へ運ばれ、初安打を許したが、地元ファンはスタンディングオベーションで快投を称賛。次打者の中前打で2走者を背負い、ピッチクロック違反も犯したが、マウンド上では笑みを浮かべる余裕も。最後は渾身の外角直球でバットに空を切らせて窮地を脱した。

 今永の快投にこたえるかのように六回裏の攻撃で打線が奮起。鈴木の右前打などで2死一、二塁の好機を迎えるとモレルがレフトへはじき返したゴロ打球を左翼ジョーンズが後逸。内外連携も乱れて、打者は一気にホームイン。まさかの”ランニングホームラン”で一挙に3点を奪った。八回にはベリンジャーの2点適時打で加点し、チームを勝利に近づけた。

 今永は92球を投げてストライク65球。スプリットは打者に振らせた15球のうち12球でバットに空を切らせた。空振り率は驚異の80%をマークし、魔球と化した。

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