大谷翔平 日本勢初の2冠確定 いざWS制覇へ ロバーツ監督「翔平が気負う必要はない。全員で結束して勝ち進んでいく」

 ナ・リーグのレギュラーシーズンの全日程が終了し、ドジャースの大谷翔平選手(30)が54本塁打、130打点で2年連続の本塁打王と初の打点王を獲得した。日本選手が打撃の主要3タイトルのうち、二つを手にしたのは初めて。2リーグが確立された1901年以降では4人目の両リーグでの本塁打王。次の目標はプレーオフ(PO)を勝ち抜いてのワールドシリーズ制覇だ。

 世界一へ向けた大谷の戦いがいよいよ始まる。1日(日本時間2日)に幕を開けるPO。この日、ナ・リーグのPO進出6チームが出そろった。4年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すドジャースは5日(同6日)の地区シリーズから登場。ワイルドカードシリーズを戦うパドレスとブレーブスの勝者と対戦する。

 エンゼルス時代は縁がなかったものの、これまで短期決戦では勝負強い打撃を発揮してきた大谷。日本ハムでは、2016年の広島との日本シリーズ第3戦でサヨナラ打。連敗を止め、ここから4連勝での日本一に貢献した。昨春のWBCでは、準決勝のメキシコ戦で1点を追う九回に先頭打者として二塁打をマーク。塁上で両手を上げて味方を鼓舞し、優勝へと導いた姿は記憶に新しい。

 ドジャースは昨季まで2年連続で地区シリーズ敗退。昨年はベッツとフリーマンが絶不調でブレーキとなり、初戦から3連敗であっけなく姿を消した。1番を担う大谷には打線の起爆剤として期待がかかるが、ロバーツ監督は「翔平が気負う必要はない。全員で結束して勝ち進んでいく」と一致団結を誓った。

 この日はナ・リーグの週間最優秀選手(MVP)が発表され、大谷は初めて2週連続で選出された。今季4度目の受賞でエンゼルス在籍時の7度と合わせて、日本勢最多の受賞回数を11度に更新した。最終戦後に「ここから先はシーズン中に積み上げた成績や数字は意味がない」と気持ちはリセット。レギュラーシーズンとは異なる緊迫感の中、頂点だけを見据えて快音を響かせる。

 ◆大谷、NPB時代のポストシーズン 日本ハム時代の大谷のCS通算打者成績は13試合で打率・176で本塁打なし、2打点。一方、日本シリーズは16年に出場して16打数6安打で打率・375、1打点だった。

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