ドジャース胴上げ投手、アスレチックスのオファー拒否 米報道「ビューラーはサクラメントで投げたがらなかった」
ドジャースからFAになったウォーカー・ビューラー投手がアスレチックスのオファーを断った、と22日(日本時間23日)、米サイト、スポーツ・イラストレイテッドが伝えた。
ビューラーは22年8月に2度目の右肘靭帯再建手術を受け、今年5月に先発ローテーション復帰。レギュラーシーズンは故障と不振で16先発1勝6敗、防御率5・38と苦しみ、ポストシーズンでもパドレスとの地区シリーズで精彩を欠いたが、メッツとのリーグ優勝決定シリーズで21年16勝の実力を発揮した。ヤンキースとのワールドシリーズ第3戦では5回無失点で勝利投手になっただけでなく、2日後の第5戦では1点リードの九回のマウンドを託され、チームを4年ぶりのシリーズ制覇に導いた。
今季年俸は802万5000ドル(約12億4000万円)。メジャー在籍6年目の今季で保有権が切れ、FAになる同投手に対し、ドジャースはFA補償制度のクオリファイングオファー(単年2105万ドル、約32億4000万円)を提示しなかった。
-イラストレイテッドによると、アスレチックスのコッツェー監督がカリフォニア州で開催されたイベントに出席し、球団が同投手と面談したことを明かした。「しかし、コッツェー監督はビューラーがサクラメントで投げたがらなかったことを認めた」と記した。
アスレチックスは1968年から本拠地としてたオークランドからラスベガスへの移転を正式に発表。しかし、新球場の開場が28年になるため、来季から3シーズンはカリフォニア州北部のサクラメントにある3Aの球場を使用することが決まっている。酷暑で知られる同地の球場は屋根がないなど、選手たちの体調が懸念されている。