同僚になる大谷翔平もSNSで引用ポスト 佐々木朗希がドジャースとの契約を自身のインスタグラムで発表
ロッテからポスティングシステムを使ってメジャー移籍を目指していた佐々木朗希投手が、大谷翔平、山本由伸両投手が所属するドジャースへの入団を決断した。18日、自身のインスタグラムに「ロサンゼルスドジャースとマイナー契約を結ばせていただくことになりました」と記しドジャースのキャップとともに投稿した。
これを受け、ドジャースで同僚となる大谷翔平も自身のインスタグラムのストーリーズに佐々木の投稿をリポストした。
佐々木は岩手・大船渡高から19年ドラフト1位でロッテに入団。日本人最速165キロの剛球とフォーク、スライダー、カーブの変化球を武器に3年目の22年4月10日のオリックス戦では史上16人目、20歳5カ月の史上最年少で完全試合を達成するとともに、日本プロ野球最多の13者連続奪三振、同最多タイの1試合19奪三振をマーク。その後も快投を続け、17イニング連続無安打と52者連続アウトの新記録を打ち立てた。
4年間の通算成績は29勝15敗、防御率2・10。394回2/3で505奪三振。昨季は18登板、111回を投げて自身初の2桁となる10勝5敗、防御率2・35だった。
佐々木の移籍先として本命視されていたドジャースは昨季のワールドチャンピオンだ。今オフは連覇に向けてジャイアンツからFAになったサイ・ヤング賞左腕スネルと5年1億8200万ドル(約287億円)で合意し、課題の先発陣を強化。佐々木は23年WBCでチームメートだった大谷、山本と強力日本人トリオを結成し、スネル、グラスノーとメジャー屈指のローテーションを形成する。チームにはミラーやナック、ゴンソリン、メイらもローテ入り候補に挙がっており、先発6人制の採用も視野に入れている。新たな環境に挑む佐々木だけでなく、右肘と左肩の手術をへて二刀流復活を目指す大谷にとっても疲労軽減やけが防止のためにプラスに作用することになりそうだ。
佐々木の獲得競争にはメジャー20球団が参戦。米報道によると、同投手はドジャースのほか、パドレス、ブルージェイズ、ヤンキース、メッツ、ジャイアンツ、レンジャーズ、カブスの8球団と面談し、前日までにドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団に絞り込んだという。ドジャースは佐々木との契約に必要な「国際ボーナスプール」を確保するために獲得を予定していた有望な中南米選手3人の契約を見送ったとも伝えられていた。
ポスティングシステムに関する現行制度では、25歳未満か、プロ6年目未満の海外選手はマイナー契約しか結ぶことができない「25歳ルール」があり、佐々木の契約金は15日に更新された国際ボーナスプールで上限が定められている。また、メジャーに昇格した場合でも年俸は最低保証額の76万ドル(約1億2000万円)となる。