佐々木朗希 5回1失点も初黒星 自己最長イニング&最多81球「段階的には、いい方向にきている」

 試合後、インタビューに答える佐々木(撮影・小林信行)
 カブス戦に先発したドジャース・佐々木(共同)
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 「ドジャース0-16カブス」(12日、ロサンゼルス)

 ドジャースの佐々木朗希投手(25)がカブス戦で自己最長の5回を投げ切り、1本塁打を含む4安打1失点、3奪三振2四球でメジャー初黒星を喫した。自己最多の81球。三回にはあわや満塁被弾の当たりを中堅パヘスが超美技で阻止するなど、守備に助けられたが、打線の援護には恵まれなかった。大谷翔平投手(30)は3打数1安打、1盗塁。佐々木の降板後に救援陣が大量失点したため、今季初めて途中交代した。

 敗戦投手の悲愴(ひそう)感はみじんもなかった。限られた球数で“5回の壁”を打ち破ったことがうれしかった。自己最長イニングと最多投球数。佐々木は「段階的には、いい方向にきていると思います」と満足感を漂わせた。

 二回にメジャーの洗礼を浴びた。昨季21本塁打の4番ブッシュにカウント2-2から投じた直球を左中間へ運ばれた。捕手の構えは内角だったが、球はシュート回転しながら真ん中から外へ。「甘く入ってしまった。自分としては力強い球を投げられた。フォークが見極められ、真っすぐを張られたと思う」。球威ある158キロを逆方向へ持っていかれた。

 チームメートも好投を後押しした。三回2死満塁で再びブッシュを迎え、外角直球をはじき返されたが、中堅パヘスが本塁打になりそうな打球をフェンス際で捕球する超美技。マウンドを降りながら、グラブをたたいて安堵(あんど)した佐々木は「あのプレーがなかったら大量失点になっていた。すごく助けられました」と感謝した。

 登板前から球数を「80」に設定していたロバーツ監督は「朗希は落ち着いて、リズムを取り戻したのが良かった」とたたえた。

 メジャー初勝利は次回以降に持ち越された。初めて投げ切った5イニングを「ここが最低限になるように頑張らないと」と表情を引き締めた。「段階を踏んでいけば、もっと球数を投げさせてもらえると思う。まずはいい状態でい続けることが最優先」。焦りはない。感じている確かな手応え。23歳のルーキーが少しずつ前に進み続ける。

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