「ドジャース８－７ロッキーズ」（１６日、ロサンゼルス）

　ドジャースが逆転で同一カード３連勝。貯金を今季最多タイの８とした。大谷翔平投手は「１番・ＤＨ」で先発出場し、初回の第１打席で６号ソロを放つなど５打数２安打１本塁打、２打点で勝利に貢献した。

　本拠地が興奮のるつぼと化したのは初回だった。「いいスイングだったと思います」と追い込まれながらも浮いた変化球を完璧に捉えた。打った瞬間にアーチを確信した一撃は、右翼席最上段に突き刺さる約１３７メートル弾。ダイヤモンドを一周する際にはデコルテポーズを決め、試合を振り出しに戻した。

　さらに打者一巡して迎えた２死二塁の第２打席では右前に今季初タイムリー。ここまで得点圏に走者を置いた場面で安打が出ていなかったが、７点目を奪う大きな一打になった。初回で２試合ぶりのマルチ安打を記録。以降の打席で快音は響かなかったが、大きな２安打だ。

　大谷同点弾の後、フリーマンに勝ち越しソロが生まれた。捕手のバーンズにも今季初安打となるタイムリーが飛び出すなど初回に一挙７得点。「非常に集中して、いい１イニングだった」と振り返った大谷。楽勝ムードかと思われたが、先発のミラーが大誤算だ。

　三回にグランドスラム＆ソロを連続被弾してたちまち１点差に迫られた。３Ａから緊急昇格した右腕は３回６失点でＫＯ。まさかの展開に本拠地は騒然となり、小さなブーイングもわき起こった。

　それでも五回にパヘズのタイムリーで再びリードを２点に。七回にカスパリウスが失点したが、１点リードをしっかりと守り切った。これで貯金を今季最多タイの８としたドジャース。ナ・リーグ西地区は上位４球団がすべて勝利したため、順位やゲーム差などの変動はなかった。