岩下志麻 長女出産後に引退を考えた
女優・岩下志麻(73)が10日、神戸文化ホールでトークショーを開催した。女優として50年以上第一線で活躍する岩下だが、長女を出産後に一時、女優引退を考えたこと、精神的に落ち込んで「ちょっとうつ状態みたいになった」時期があったことなどを告白した。
女優デビューから約55年。輝かしい経歴を重ねてきた岩下に、知られざる人生があった。
この日は「神戸100年映画祭」で『女優・岩下志麻』特集が開催され、出演作の「はなれ瞽女(ごぜ)おりん」と「秋刀魚の味」が上映された。上映の合間に約50分間、出演作について語り、話題は映画監督・篠田正浩氏との結婚、出産などにも及んだ。
思い入れの強い作品として「-おりん」を選んだ岩下は、「30代のころ、スランプに陥ったんです。自分の表現力のなさにがく然として。子供を犠牲にしてまで仕事を続けるのか、子供をおいてまで仕事をするのか-と。そのころ女優をやめようと思った時期が…2年ぐらいあって」と切り出した。
岩下は26歳だった1967年に篠田氏と結婚。73年6月には32歳で長女を出産した。
「ちょうど子供がかわいい盛りでした。ちょっと鬱(うつ)病みたいになって。長く落ち込んだ時期がありました」と明かした。
結婚時、篠田監督が、女優である岩下に、「君は家事を一切しなくていい」と宣言したのは有名な話。「女優にとって、家庭は休息の場でなければいけない」という監督ならでは考えだった。結婚後、家事はお手伝いさんに任せ、女優業に打ち込んできた。
子育てや女優への悩みがふっきれたきっかけは「-おりん」への出演。同作で岩下は女優賞を受賞するなど高い評価を得た。「それが励みになって女優をやり続けることができました」と笑顔で振り返る。
家事については「今は少~しやっています」と照れ笑い。岩下といえば、ピンと伸びた背筋も印象的。健康法は8年ほど前から始めた太極拳で「姿勢が良くなるので、体操…というか、私には合ってます」とヒミツを明かしていた。
関連ニュース
編集者のオススメ記事
芸能最新ニュース
もっとみる大黒摩季 心機一転22年ぶりショートヘア バッサリ45センチ「心も体も超身軽になりました」
松村沙友理 駒木根葵汰とテレ東入社式にサプライズ登場 男性新入社員へ「さゆりんごパーンチ!」
中居正広氏 刑事事件化の可能性はほとんどなし 女性Aとの間で示談成立済み 弁護士の見解
Lilかんさい 突然解散「歩みはここで一区切り」當間琉巧は退所 残る4人は個人活動に専念
橋本環奈 テレ朝入社式にサプライズ登場 新入社員一人一人に社員証かけてエール「皆さんと一緒に仕事を」
NEWS・増田貴久「一緒の舞台に立てるのは不思議」 坂本昌行「心躍る作品にしたい」
三代目JSB・今市隆二「人生一度きり」洗足学園音楽大学の入学式で祝福スピーチ 客員教授に就任
GENERATIONS・中務裕太“学長”としてスピーチ「1人1人に思い入れがある」