快挙の女子バスケ 高田主将「絶対にいける」一丸で呼び込んだ逆転劇
「東京五輪・バスケットボール女子・準々決勝、日本86-85ベルギー」(4日、さいたまスーパーアリーナ)
世界ランク10位の日本は、同6位と格上のベルギーを破り、五輪で初めての準決勝進出を果たした。1976年モントリオール五輪の5位を上回り、日本バスケットボール史上最高成績となった。
劇的な勝利だった。第2Qは序盤にPF宮沢の2連続3ポイントで30-18とリードを大きく広げたが、徐々に相手の攻勢に防戦一方。第3Qでは逆に序盤から立て続けに失点し、45-58とリードを広げられた。
だが、諦めなかった。高田主将は「苦しかったけど、最後まで諦めずに戦えた。ベンチに戻っても、コートにいても、絶対にいけるとみんなが言い続けていた」。
第4QはPF宮沢の2連続、町田(富士通)の3ポイントなどで反撃し、一気に同点に追いつく。再びリードを許したが、残り15秒で林が劇的な3ポイントを決めた。
林は「練習通り打ちました。プレッシャーは感じず、持ったら打とうと思った。入れ!と思った」。
歴史を変える大きな1勝。主将の高田は「勝ち切れて本当に良かった」と安どしながらも、「今日は気持ち。目標は金メダルで代わらない」と言い切った。日本は6日にスペイン-フランスの勝者と準決勝を戦う。