【スポーツ】八村、渡辺雄の素顔が見られる? バスケ日本代表の“裏側”企画が話題

 バスケットボールへの注目度が急上昇中だ。間もなく開幕する東京五輪。18日の強化試合では、45年ぶり出場となる男子代表が世界ランク7位の優勝候補フランスに大金星をあげるなど、東京五輪での飛躍が期待されている。

 そんなバスケットボール代表選手の“裏側”を見られるとファンの間で話題になっているのが、日本バスケットボール協会がYouTubeの公式チャンネルで公開している「INSIDE AKATSUKI」という企画だ。

 バスケットボール代表の通称は「アカツキ・ファイブ」。代表スタッフが中心にカメラを回しており、選手にストレスなく、オフのの姿や試合時のロッカールームの様子、練習前後の風景などが映されている。

 「1番は五輪に向けて機運を高めたかった」と日本バスケットボール協会の新出浩行広報。テーマは「緊張感と緩和のギャップ」といい「今回、地上波で代表戦を放送してもらえる、これまでのバスケット界にはなかなか起きなかったことが起きた。オンコートの部分(緊張)はテレビで、その後にオフコートの部分(緩和)で、あ、この選手はこんな人だったんだと分かってもらえるコンテンツを作りたいという思いで始めた」とその狙いを語った。

 現在のバスケットボール界は、ウィザーズの八村塁、ラプターズの渡辺雄太とNBA選手2人を擁することもあり、男子の方が知名度も注目度も高い状況にある。しかし女子代表は世界ランク10位の強豪でアジア・カップ4連覇中。今大会は「金メダル」を目指すと公言している。

 「女子は競技力はものすごく高いけれど、そこだけを見せ続けていても、今のファンの人しか目にしてもらえないかもしれない」と新出広報。既存のファンに楽しんでもらうことはもちろん、女子の映像には「YouTubeというプラットホームでこのコンテンツに出会った人に、女子を知ってもらうこと」も目的に加えた。男子の動画では見られないハイライトや選手紹介を入れているのは、より多くの人に選手を認知してもらうための工夫だという。

 東京五輪からの新種目・3人制バスケットボール(3x3)も、女子は厳しい世界最終予選を勝ち抜き、五輪切符を獲得。日本は19年U-23W杯で金メダルを獲得しており、今大会も当時のメンバーが主体でメダルの有力候補だ。男子代表も、競技の創生期から支えたベテランと若手の力が融合し、躍進が期待される。

 20日にアップされた3人制男子の初動画は、既に7万回再生を超えるなど、ファンの反応も上々。企画を開始した約1カ月前からチャンネル登録数は1万6000人増で、再生回数は動画を合計すると200万回を超えるという。八村と馬場雄大(ユナイテッド)が合流した7月13日の動画(14日にアップ)は、21日時点で再生回数32万回を記録している。

 「選手はどのカテゴリーもノリがよくて、すごく協力的」と新出広報。選手も企画を理解し認知しており、渡辺雄も動画の更新を楽しみに待つ一人だという。

 17日の強化試合後、女子主将の高田真希(31)=デンソー=は「どの試合も厳しい戦いになると思うが、自分たちのバスケットをやり通して金メダルを取ってくる」と意気込み。翌18日のフランス戦後、男子主将の田中大貴(29)=A東京=も「3x3と、女子、男子、日本一丸となって戦ってきます」と、“日本一丸”を強調した。

 バスケットボールファミリー一丸で飛躍の東京五輪へ-。試合でわれわれが目にする険しいまなざしとは違った表情が映る「INSIDE AKATSUKI」が、その盛り上がりの一端を担うことになりそうだ。

(デイリースポーツ・國島紗希)

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