【ゴルフ】米女子ツアー最終予選会がいよいよ開幕。渋野日向子は来季出場権をつかめるか?

 米女子ゴルフツアーの来季出場権をかけた最終予選会「Qシリーズ」が12月2日、アラバマ州のザ・ロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフトレイル(ザ・RTJゴルフトレイル)で始まる。注目は渋野日向子(23)=サントリー=が出場権を獲得できるかどうか。今年の初めから改造に取り組んだ新スイングに一定の手ごたえを感じており、上位45人に与えられる出場権確保に挑む。

 現在の米女子ツアー予選会はステージ1、ステージ2、最終予選会(Qシリーズ)の3ステージで構成される。最終予選会は144人が出場し、2週(各4ラウンド)にわたり合計8ラウンドをプレー。上位45人が来年の出場権を獲得する。予選会とはいえ、賞金総額15万ドルも支給される。出場資格は世界ランク(ロレックスランキング)75位以内。世界ランク38位の渋野はこの資格で出場する。

 会場のザ・RTJゴルフトレイルは432ホールを有するモンスターコースで、最終予選会は1週目がマグノリア・グローブ、2週目がハイランド・オークスを使用する。タフな長丁場なので、勝ち抜くためには技術だけでなく、体力、高い集中力が必要となる。

 渋野は自身の国内最終戦となった大王製紙エリエールレディース後「(スイングの)完成度、再現性は半分以下」と自己評価したが「まだまだ伸びしろがあるということ」と高い向上心を維持している。10月にはスタンレーレディース、樋口久子・三菱電機レディースで復活の2勝をマーク。エリエールも12位と上位で終えており、ゴルフの調子自体は上向きの状態で臨めそうだ。

 本紙ゴルフ特集「ゴルスペ」で「女子プロ、ここがすごい!」を連載中のプロコーチ・大西翔太氏はこう話す。

 「渋野プロが目指したのは世界で戦えるスイングです。難しいコースセッティングを舞台に試合の重圧を受けても飛んで曲がらないスイングです。全体にコンパクトになりましたが、再現性とミート率が向上しています。トレーニングで体自体のパワーが上がっているので飛距離も出ています。ひと言で表現すれば効率のいいスイング。出場権確保は十分にチャンスがあると思います」

 渋野を国内で見られなくなるのは寂しいが、夢を追いかける姿勢は素晴らしい。再び世界にはばたく日を期待しつつ、まずは出場権確保の朗報を待ちたい。(デイリースポーツ・松本一之)

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