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【スポーツ】低迷する大関陣にマルちゃん(元横綱武蔵丸の武蔵川親方)が心からの辛口ゲキ

 14日目、御嶽海(右)を押し出しで破った貴景勝
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 大相撲夏場所は横綱照ノ富士の優勝で幕を閉じた。中日までに3敗を喫しながらの逆転優勝。その盛り上がりの中で、寂しくもカヤの外にいたのが、正代、貴景勝、御嶽海の3大関だった。

 貴景勝こそ最低ラインの8勝でかど番落ちを免れたものの、御嶽海6勝、正代5勝でかど番落ち。大関昇進の伝達式ではそれぞれが地位に対する責任感を語ったにもかかわらず、この低迷は相撲ファンのみならず、あまり相撲知らない人たちをもがっかりさせたに違いない。

 大関3人中2人が同時にかど番となり、残りのひとりも8勝止まり。これは間違いなく相撲界の緊急事態である。角界のご意見番でもあるデイリースポーツ評論家で元横綱武蔵丸の武蔵川親方は、この状況を憂慮するからこその厳しい見解を口にした。

 「オレとしては、もう大関なくした方がいいと言いたいくらいだな。これは真面目な話だけど、かど番制度もなくした方がいい。今の3人は毎場所かど番に落ちるか、かど番をなんとか脱出するかだものね。負け方もひどいし、大関の相撲を取っていない。これは本当に恥ずかしいことだよ」

 確かに現3大関の成績はパッとしない。昨年秋場所から先場所までの5場所成績を振り返ってみると、正代は8勝7敗、9勝6敗、6勝9敗、9勝6敗、5勝10敗でこの間2度のかど番落ち。貴景勝は8勝8敗、12勝(準優勝)3敗、1勝3敗11休、8勝7敗、8勝7敗。御嶽海は大関に上がった今年春場所以降11勝4敗、6勝9敗で、昇進わずか2場所目で早々とかど番に転落した。

 かつて大関といえば、横綱と終盤まで優勝争いをして大いに場所を盛り上げる存在だった。それがいつの間にやらこの低迷状態。武蔵川親方の嘆きは止まらない。

 「大関に上がった以上は最後まで優勝争いに絡むのが役目だよ。8番9番勝っただけじゃダメで2桁勝利は最低のノルマ。御嶽海なんか上がって2場所目でかど番だろ。オレに言わせれば相撲をなめてる。今の大関の相撲は見ていてちっとも楽しくないよ」

 大関陣低迷の原因は何か。角界にはコロナ渦で出稽古が禁止になったことによる実戦的な稽古の不足を指摘する声もある。例えば、確かにコロナ以前の正代は時津風部屋に出稽古に来た白鵬(現間垣親方)や鶴竜(現鶴竜親方)との三番稽古で力をつけた。

 「それにしても」と武蔵川親方は言う。「それにしても3大関の体には張りがない。プニプニしているように見える。出稽古ができなくたって、若い衆相手に番数を重ねるとか、基本動作を入念に繰り返すとかやれることはあるはず。今は大関の相撲よりも三役クラスの方が面白い。大栄翔、若隆景、隆の勝、豊昇龍、琴ノ若、霧馬山、阿炎。大関は本気で頑張らないとお客さんから愛想を尽かされちゃうよ」

 貴景勝、正代、そして御嶽海。持っている力は皆が知っている。昇進した時の元気な相撲と伝達式で口にした大関の責任感を今こそ思い出し、ファンをうならせる復活劇をみせてほしい。(デイリースポーツ・松本一之)

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