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【野球】巨人・ウォーカー伝説 米独立リーグ時代の元同僚が語るベールに包まれた過去

 ドレッドヘアと明るいキャラで人気も急上昇中のウォーカー
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 未知数だった助っ人が予想を超える活躍を見せている。巨人のアダム・ウォーカー外野手(30)は交流戦を終え、リーグ4位の打率・295、両リーグの外国人選手の中でトップの13本塁打でチームをけん引中。そんな背番号44はメジャー経験がなく、米独立リーグ出身。ベールに包まれている過去を米独立リーグで共にプレーした現BC・福島の福原大生選手(24)が明かした。

  ◇  ◇

 ウォーカーの入団が発表された時、おそらく多くの人は眉をひそめただろう。ウォーカーって誰?。それもそのはず。メジャー経験もなければ、所属は独立リーグ。日本での知名度は皆無だった。それが今や12球団の助っ人ではトップの13本塁打。特徴的なドレッドヘアも相まって、人気も急上昇中だ。

 「彼よりパワーある選手はさすがに見たことないですね」。来日前から無名の助っ人だったウォーカーの活躍を予見していた人物がいた。BC・福島でプレーする福原大生選手。ウォーカーとは米独立リーグのミルウォーキー・ミルクメンでチームメートだった。一緒にプレーしたのは約2カ月間にすぎないが、その間だけでも多くの“伝説”を目撃した。

 「フリーバッティングなんですけど、逆方向に場外打ってましたね。バックスクリーンを超えたりとかも全然してました。試合では40打席くらいノーヒットってことがあって、コーチから『バットを短く持て』って言われて、バットを短く持ったまま場外ホームラン打ってました」

 漫画のような衝撃エピソードの数々。中でも福原さんの脳裏に最も焼き付いているのが、リーグ戦中に1-0で迎えた最終回での出来事だ。「レフトをウォーカーが守っていて、ウチはエースが投げていた。それでレフトに飛球が行って、『これで2アウトや』って思っていたら、ウォーカーがポロッと落球。結果的にタイムリーエラーで同点になって、みんな『ふざけんなよ』みたいな…」。特筆すべきはその後だ。「延長十回に彼が場外ホームランを打って勝ったんですよ」。究極の“自作自演”で、憤慨していたチームメートも一気に和んだという。

 2人がプレーしていた「アメリカン・アソシエーション」は米国内で2番目にレベルの高い独立リーグと言われ、投手全体の平均球速は147キロでNPBの平均と同程度。一定のレベルの中で異次元の打撃を見せ、同リーグの2年連続MVPに輝いた。

 一方で「やっぱり彼はちょっと守備が苦手じゃないですか」と福原さん。そもそも「守備の練習は全くしていなかった」らしく、「本当にバッティングの練習だけしていて。守備力を0にしたからこそ、あのバッティングだったのかもしれないです」と笑った。

 そんなウォーカーは現在、試合前に左翼の守備練習に多くの時間を割いている。ここまでの失策数はわずかに1だが、記録に表れないミスを減らそうと奮闘中だ。豪快な打撃を誇る魅惑の助っ人。10月に31歳となるが、伸びしろは計り知れない。(デイリースポーツ・巨人担当・畠山賢大)

 ◆アダム・ウォーカー(Adam・Walker)1991年10月18日生まれ、30歳。米国出身。右投げ右打ち。外野手。ジャクソンビル大からツインズ傘下3Aなどに所属。21年は独立リーグで100試合に出場し、打率・320、33本塁打、101打点。

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