【野球】甲子園完封男 ロッテ・ドラ4秋山正雲 将来の左腕エースを目指して

イースタン・リーグで7イニングを無失点継続中のロッテのドラフト4位・秋山(球団提供)
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 温和な顔つきから、想像できないほどマウンドに上がると、強気のピッチングに転じる。昨年、ロッテのドラフト4位で入団した秋山正雲投手(二松学舎大付)が、4月30日、イースタン・楽天戦(ロッテ浦和)で実戦デビューを果たし、リリーフ登板で実戦を積んでいく日々だ。ここまでのイースタン・リーグ登板で6試合で計7イニングを3安打無失点投球を継続。順調に成長の跡を見せている。

 秋山と言えば昨年、夏の東東京大会決勝、東京ドームのマウンドで3安打1失点完投勝利で甲子園へと導いた。甲子園初マウンドでも緊張の中、初戦の西日本短大付戦で4安打完封勝利。大舞台に物おじしない、強気のピッチングが持ち味の左腕はプロ1年目から持ち味を出せていると言えよう。「ランナーは出したりはしていますけど、粘り強く投げられてはいますので自信はついてきました」と手応えを明かす。

 強打者相手でもぶれることなく、自分の投球ができている。デビュー楽天戦では、オープン戦から脚光を浴びていた楽天ドラフト2位・安田悠馬捕手(愛知大)と初対戦。直球で記念となるプロ初三振を奪った。「1軍でシーズン前から、出ていらした方から三振が取れたので、自信はつきました」と屈託のない表情で喜んでいた。

 プロ向きではないかと思わせた登板が6月20日のイースタン・ヤクルト戦だった。柏市にある柏の葉県立野球場で行われ、近隣の千葉・流山市出身の左腕に小・中時代に所属していた少年野球チームや知人も多数来場。この日が初めて2イニングを投げ、パーフェクト投球で応えた。七回2死から武岡に外角低めの直球で見逃し三振を奪い、大きな声援を受け、涼しそうにマウンドを降りた。

 昨年まで小島が付けていた「43」のユニホームを受け継いだ。同じ左腕で憧れの先輩の背番号をもらい「小島さんのように近い将来、先発で2桁、勝てる投手になりたい」と意気込む。その小島の金言を心に秘め、日々の練習に取り組んでいる。影響を受けた先輩投手は誰かを聞いたが意外な答えが返ってきた。「『自分のボールは自分のボールだから、マネではなくて、自分は自分だと信じることが大切だよ』と言ってもらったのが心に残っています」と言う。

 千葉出身の秋山にとって、小学時代から野球を始めたときからZOZOマリンは幼少のころからの憧れのマウンドでもあった。「小学校1、2年生の時、ライトスタンドで見た応援の迫力は忘れられないです」。将来の左腕エースとして、ZOZOでマリーンズファンに喜んでもらえる投球をするために、ファームで己を磨いていく。 (水足丈夫)

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