【野球】阪神、ハマスタで“異常事態” DeNA本拠地で今季2勝7敗、7年ぶり負け越し決定

 「DeNA3-2阪神」(9日、横浜スタジアム)

 阪神がサヨナラ負けを喫し、3位のDeNAに0・5差に迫られた。これで横浜スタジアムの成績は2勝7敗となり、今季、同級条での負け越しが決定。好相性を誇ってきた得意の球場で異変が起こっている。

 明らかに去年までと様子が違う。横浜スタジアムでのDeNA戦。ここまでを振り返ると、4月19日からの3連戦は3連敗。接戦をことごとく落とした。それでも、5月13日からの同戦は2戦2勝(降雨中止が1試合)。2試合で17得点と、これまでの強さを取り戻したかに見えた。

 だが、6月28日からの3連戦でまたも3連敗。そして今カードの初戦も敗れた。同球場での負け越しは2015年以来、7年ぶりの屈辱だ。

 記者は2019年から2年間、DeNA担当を経験。ハマスタでの阪神戦は勝てる気がしなかった。リードを奪っていても徐々に詰められ、最後はひっくり返されるパターンが多かった印象だ。

 当時のラミレス監督は本拠地での阪神戦になると、「横浜スタジアムでの阪神戦は何が起こるか分からない」とよく口にしていた。データを大事にする人が、データ以上の破壊力を見せつけてくる阪神打線に困惑していた。

 ただ、一方的にやられる試合は少なく、いい勝負をしながら競り負けるというケースが多々あった。DeNAにとって対阪神戦、特に本拠地での戦いは課題だった。そして今季、それを克服しつつある相手に阪神は苦しめられている。今季9度のサヨナラ負けのうち、3度が横浜スタジアムでのもの。現役時代は“虎キラー”と呼ばれた三浦監督の執念を感じさせられる。

 逆転Vへ望みをつなぐためにも、得意のハマスタで白星をつかみ損ねるわけにはいかない。ヤクルトも敗れて首位とのゲーム差8・5は変わらず。残り2試合で勝ち越し、ツバメを追いかける。(デイリースポーツ・山本航己)

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