【芸能】本当に役者だな、プロだなと思った松田優作さん 芳野藤丸の50年(3)

 伝説のロックバンド「SHOGUN」の活動で知られるギタリスト・芳野藤丸(71)が今年、デビュー50周年を迎えた。20日に記念ライブを東京・渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで行い、9月7日にはニューアルバム「50/50 Fifty-Fifty」をリリースする芳野が、半世紀に及ぶキャリアと交友を語る。第3回は主演ドラマの主題歌と音楽を手掛け、アルバムに曲提供もしている伝説の映画スター、松田優作さんだ。(デイリースポーツ・藤澤浩之)

 【松田優作】

 芳野はSHOGUNで、優作さんが主演した伝説的なテレビドラマ「探偵物語」のオープニングテーマとエンディングテーマ、音楽を手掛けた。また、優作さん個人にもシングル「白昼夢」(アルバム「TOUCH」に収録)などの楽曲を提供した。数えるほどしか会っていないが、その印象は今も鮮烈だ。そのうちの一度は提供した楽曲のレコーディングスタジオだった。

 「優作さんが『あ、どうも』なんて腰低く僕の方にあいさつに来てくれて。怖いっていうイメージがあるので、(関係者から)『粗相のないようにな』って言われてたんですけど、『おはようございます』って言ったら向こうが低姿勢で『あ、どうもどうも』って、みんなキョトーンとしてましたけど。だから僕には怖い一面なんてもちろんないし」

 一緒に出た野外コンサートでは、優作さんのプロフェッショナルとしての一面を見たという。

 「ホントに役者だなと思うのは、お客さんにどう見られるかっていう(ことを考えている)。自分が汗をいっぱいかいてからやるっていうように。暑い炎天下の日比谷の野音(東京・日比谷野外音楽堂)コンサートなんかにも、裸に革ジャン着て。当然汗かきますよね。(革ジャンを)はだけた時に汗がタラーッと流れる。そういう演出を自分で考えるんですよ。プロだなと思いましたけどね」(4に続く)

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